Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

2014-01-01から1年間の記事一覧

スーラジ

インド版「巨人の星」.野球がクリケットになっただけ. 画はインドらしくショボいんだが,元ネタにあまりに忠実で笑える.指さして笑っちゃう. スーラジはピッチャー,父親から英才教育を受けてプロを目指す.大リーガー養成ギプスは自転車のチューブ! 家…

6才のボクが,大人になるまで

リチャード・リンクレイター=監督,2013年米国 少年映画大好きなので観てみた.12年間の成長を追いかけるある種の記録映画,というところにも興味があったので. 「ボク」であるMasonくんはルックスはそんなに特筆すべきでないんだけど,小さいころ可愛くて…

家路

久保田直=監督,2014年日本(『家路』製作委員会,ビターズ・エンド) 予備知識なく,機内で観た.オープニングでなんとなく,是枝裕和監督かな,と思ったら違った. 原発事故で,米を作り牛を飼っていた農家が仮設住宅にて暮らしている. 私は仮設住宅を見…

ミセス・ダウト

クリス・コロンバス=監督,1993年米国(20世紀FOX) これも機内で,しかし日本語字幕もなく完全に英語だけで観てしまう.それでもストーリーが大体わかったから,わかり易い映画なのだと思う. ロビン・ウィリアムズの芸達者さには舌を巻く.声が,ありとあ…

パシフィック・リム

ギレルモ・デル・トロ=監督,2013年(米国) 全く予備知識なく機内でメニューにあったので観た.SFはスター・ウォーズ(最初のやつ)くらいしか観たことなくて,あまり興味ないジャンルなんだけど,これは盛りだくさんで訳わからなくて引きこまれたので,あ…

政見放送は面白い

衆院選まであと1週間,つくばの家にはテレビがないのでラジオで政見放送を聞いているけど,これがめっぽう面白いのでおすすめ.政策とかはおいとくとして(スミマセン)私の楽しみ方は,訴えるスタイルにツッコミを入れることだ.民主党は自民党の悪口しか言…

バンコク:空港からホテルまでの記録

今回,バンコクのスワンナプーム国際空港からダウンタウンにあるホテルまで,車で送迎してくれることになっていた.勿論,費用は向こう持ちである. これは好待遇,と喜ぶのは早い.バンコクは渋滞がものすごいことは有名で,最近出来たエアポートライナーと…

ローマ亡き後の地中海世界 1-4

塩野七生=著,新潮文庫 現実逃避.我慢してたけどついに手を出した.歴史の知識皆無な人間にもこれだけ読ませるんだから,塩野さんはすごい.この本持ってシチリア行きたい〜

リスク・コミュニケーション―相互理解とよりよい意思決定をめざして

吉川 肇子=著,福村出版 リスク認知の基本的な所が日本語でまとまっている本,として購入.この本は15年ほど前の出版だが,この分野あまり進んでないのかな?3.11以降よく耳にした一般論は,すべてここからの引用みたいに感じた(ヒューリスティックスや思…

リスクとつきあう―危険な時代のコミュニケーション

吉川 肇子=著,有斐閣選書 リスクコミュニケーションの超・入門書として良書.ポスト3.11のリスコミ大流行の現在において,「リスコミ?なにそれ美味しいの?」という人はこのへんから勉強すると良いと思う.市民目線から専門家に対してアプローチする本は…

1950年代にICRPで行われていた議論

1950年代にICRPで行われていた議論の回想記(リンク切れ)を読んでいて,こんな記述を見つけ,ほほぅと思ったのでメモ.ざざっと訳すと(訳は未チェックなので注意) ・1959年,ICRPで直線しきい値なし仮説が採用された.これは,実態を考慮したうえでの,管…

放射線医が語る福島で起こっている本当のこと

中川恵一=著,ベスト新書 至極まっとうなことを言っていると思うが,調べてみたらネット上で批判している人も少なくないようだ. 実際にがん患者と向き合い,放射線治療をしてきた経験に裏打ちされた発言は重く,一般の人がこれを上回る科学的知見を持ち合…

間違えて覚えていた読み方ネタ

ラジオを聴いていて麒麟(お笑い)の川島さんが言っていたこと.笑った. 「喪主のことを,ずっと『もぬし』って読んでて.『もぬし』『もぬし』って言ってて皆はぁ?って思ってたと思うんですよ.でも,その言い間違いを本番中に指摘されまして・・・・」 …

海外で仕事をする時の心構えみたいなもの

小橋賢児さん。映画「スワロウテイル」で見て(この映画自体はワタシ好みではなかったが)とても素敵な俳優さんだと思っていた。あと、マニアックなところでは槇原敬之「どうしようもない僕に天使が降りてきた」のPVにも出てた。これも素敵だった。最近見な…

要チェック論文:個人差を考慮したリスク解析

個人的なメモ.Bas Bokkersさんの博士論文が数年前に出たなぁと思っていたが,その発展形がようやくペーパーになったと見た.individual margins of exposureからさらに進んでいるのか?(未読) Wout Slob, Martine I. Bakker, Jan Dirk te Biesebeek, and …

漆の実のみのる国(上)(下)

藤沢周平=著,文春文庫 著者の遺作.「たそがれ清兵衛」しか知らない,しかも本じゃなくて映画でしか触れてない歴史音痴な私であるが,米沢藩の物語ってことで読んでみた.ハッキリ言って地味.お涙ちょうだいドラマもないが,意外に退屈でなく面白い! 知…

ベビーカー問題

こちらの記事で,みなさんえらく盛り上がっている.(検索にかからないように,敢えてタイトルはここに書かない) ベビーカー問題でいつも思うけど,立場が違うと想定している事象が違うので,全く議論がかみ合わない. 大きく分けて2種類の立場があって,そ…

カドミウム腎症の目安

下2つの記事は,同じネタを取り上げているのだが,カドミウム腎症に認定される人数が違う.ハザードラボの記事では「362人」,産経新聞の記事では「362人のうち・・・」となっている.どっちが正しいの?(調べる) 認定基準の数値はβMG=3000ug/gであって…

再生エネ,固定価格買取制度

数年前,山形の我が家にも太陽光パネル設置のセールスが来て,売電で儲かりますというセールストークに,夫と私で全力で応戦したら,その後セールスさんから音沙汰がない(その時の日記はこちら). それはいいのだが,売電で儲かる,というのは「あくまでも…

東大教授

沖大幹=著,新潮新書 この本,好き!著者の意図に見事にノセられた単純な私である. こういう人が日本を良くしていくんだよなあ,と本気で思った. もちろん現実は色々あるけど,前向きに,ニコニコと行こうよ!そう思える筆致はとても好感が持てた.

医療詐欺 「先端医療」と「新薬」は,まず疑うのが正しい

上昌広=著,講談社α新書 ご恵贈いただいた本. 医療詐欺,というより,医療崩壊,というほうがしっくりするタイトルかなと.

鉛蓄電池の需要

現在,鉛は蓄電池用途で大量に使用されているわけだが,さらに以下のような動きにより,将来的に鉛蓄電池が伸びる用途があるということでチェック. 充放電5割増−日立化成、低価格の風力発電向け鉛蓄電池発売(記事の元サイトはこちら) 日立化成は2日、風…

教科書の中の宗教ーこの奇妙な実態

藤原聖子=著,岩波新書 パオロ・マッツァリーノさんが紹介していたので読んでいる.面白い. 教科書の記述は客観的である−だれでもそう信じていたのに,それを覆してくれる. 「この視点があったか!」と,タイトルからは想像がつかないが,著者の真面目な…

演劇入門

平田オリザ=著,講談社現代新書 学生時代,読んで雷に打たれたように感動した. 自分の書棚にあると思っていたけどなかったのでもう一度買う. 買って,また読んでしまった. 内容も素晴らしいが文章がわかりやすい.これほどわかりやすい日本語を書く人は…

EUの騒音規制は音楽家も対象

基準値の根拠を尋ねようシリーズ. 音楽家を難聴リスクから守る基準!全然知らなかった! 元記事は,日和って日本語だが「現場での音響コンサルタント:音楽家の音響暴露」(こちら)より.2008年2月にEUの騒音規制が音楽家も対象に含めて施行されたのだそう…

欧州の消費者製品の規格の決め方

東大の中野政之先生. 過剰な消費者至上はメーカー撤退を招く WEDGE Infinity 2011年05月02日 もとのサイトはこちら.少し前の記事(2011年5月)だけど.自分が何となく思っていたことがズバリと書いてあってなるほどと思ったので記録.すごく面白いから全体…

恋人たちの食卓

原題:飲食男女(Eat Drink Man Woman) アン・リー(李安)=監督,1994年台湾 これは面白かった!小津安二郎みたいなホームドラマだが,台湾人を描くとこうなるのね. 妻を亡くした中年男(父)+娘たち三姉妹が食卓を囲む話で,その食事は元有名料理店の料…

ザ・よのなか力 そのうち身になる読書案内

パオロ・マッツァリーノ=著,春秋社 こういう書評は好きだ.

蜘蛛女のキス

エクトール・バベンコ=監督,1985年ブラジル・アメリカ合作 レンタルDVDで発見.恐らく,レンタルで観ることができるようになったのは最近だと思う.私が中学生の頃大ヒットしていて,その頃から観たいなあと思っていたが,今観て良かった.あと,この話は…

裏街の聖者

リー・チーガイ(李志毅)=監督,1998年香港(嘉禾電影有限公司Golden Harvest) 原題:流氓醫生 こういう群像劇は,多分リー・チーガイ監督の得意とするところだろう.ちょっと日本のTVドラマを真似しているような,人間ドラマ. 香港映画の一時期の熱気み…