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タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

教科書の中の宗教ーこの奇妙な実態

藤原聖子=著,岩波新書
パオロ・マッツァリーノさんが紹介していたので読んでいる.面白い.
教科書の記述は客観的である−だれでもそう信じていたのに,それを覆してくれる.
「この視点があったか!」と,タイトルからは想像がつかないが,著者の真面目なツッコミに,ある意味抱腹絶倒である.
「倫理」という科目はつくづく暗記に向かない.知識を元に「なぜ生きるのか」「世界の人はどういう生き方をしているのか」「自分と違うことをどうやったら赦せるのか」を,じっと考える教科だよね.高校生にはとても必要だと思うけど.(とはいえ,私も倫理選択者だったが,授業で笑い転げたことしか覚えていないのよ,とほほ・・・)
そして,この本の元ネタが科研費の研究成果というのも,へぇ〜こういうスピンオフがありうるのかとちょっと感動.