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タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

鉛蓄電池の需要

現在,鉛は蓄電池用途で大量に使用されているわけだが,さらに以下のような動きにより,将来的に鉛蓄電池が伸びる用途があるということでチェック.
充放電5割増−日立化成、低価格の風力発電向け鉛蓄電池発売(記事の元サイトはこちら

日立化成は2日、風力発電などの再生可能エネルギー向け鉛蓄電池で、充放電電流を従来比5割増に高めた新製品「LL1500―WS=写真」を3日発売すると発表した。風力発電などで発生する瞬間的な出力変動を安定化するための蓄電池で、充放電電流を高めたことで設置単電池数を抑えられる。1メガワットで30分放電するシステムでは従来品に対して蓄電池価格や設置スペース、電池重量をそれぞれ3割前後削減できる見込み。
 期待寿命17年の長寿命タイプ既製品を改良。最大放電電流900アンぺア、最大充電電流450アンぺアに高めた。端子本数を増やすなどして電流を分散化、放電時の発熱や電圧低下を抑えて実現した。
 鉛蓄電池は、リチウムイオンバッテリーと比べると設置面積は増えるが、価格が安く、長い採用実績があるため、安全面での信頼性が高い。2009年発売の従来品は8件の納入実績がある。新製品はこれを上回る納入ペースを目指す。
(以下略)

風力発電太陽光発電等,再生エネルギー利用の発電システムには高性能の蓄電池が欠かせなくて,いまのところ鉛が最も優れているという現実は重要.鉛は有害だから使用制限するという動きがあるが,(利用先として最大の)蓄電池に関しては制限されていない(どころかこれから増える可能性がある)ことは常識として知っておかないとね.