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タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

漆の実のみのる国(上)(下)

藤沢周平=著,文春文庫
著者の遺作.「たそがれ清兵衛」しか知らない,しかも本じゃなくて映画でしか触れてない歴史音痴な私であるが,米沢藩の物語ってことで読んでみた.ハッキリ言って地味.お涙ちょうだいドラマもないが,意外に退屈でなく面白い!
知っている地名がバリバリ出まくるので面白い.「下長井」の「宮」「小出」,「畔藤」「鮎貝」「荒砥」「山口村」・・・全部どこか分かる.米沢の法音寺は,上杉の家臣の菩提寺だけれども,うちのおばあちゃんの菩提寺でもあるので,お参り(お遣い)に行ったことがある.
なんといっても,米沢藩の窮乏っぷりがもごさくて(可哀想で)泣けるのよ・・・努力ではどうにもならないくらい窮乏してるのよ・・・