Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

ベビーカー問題

こちらの記事で,みなさんえらく盛り上がっている.(検索にかからないように,敢えてタイトルはここに書かない)

ベビーカー問題でいつも思うけど,立場が違うと想定している事象が違うので,全く議論がかみ合わない.
大きく分けて2種類の立場があって,それぞれが異なる方向で主張しているようだ,これをそれぞれクラスタA,クラスタBとする.
クラスタA:「ベビーカーは親のためで必需品ではない」って心のなかで思ってしまうシーンが,真っ先に思い浮かんでしまう人々.首都圏のラッシュ時を引き合いに出して「手伝えない」「ベビーカー不要」…そりゃそうだろ!
クラスタB:「ベビーカーは必需品!」「てかフツーだろ」というシーンが真っ先に思い浮かんでしまう人々.それはラッシュ時以外とか週末に赤ちゃんと外出している人々だ.
ちなみに私の経験からの推察だが,クラスタBな人々は親切にしてもらった体験も多いんじゃないだろうか.
外出時間帯がクラスタAの人々とBの人々で違うわけだから見えている景色がそもそも違う.そこを切り分けないで議論されてもねぇ,って感じ.
この執筆者の問題はクラスタBの状況をよく知らないにもかかわらず,Aの状況が全て!で書いてしまったことなんだと思う.過度な一般化の典型で,「お前何も知らずによくそんなこと言えるな」的批判を呼び起こすパターン.子育てをしたことがない人だと,しょうがないと思う,想像力で補える課題じゃないと思うから.一番の解決法は,クラスタA,クラスタBを両方経験することだよ!!赤ちゃん連れて外出するには抱っこ紐とベビーカーの【両方が】必要だってことが身に沁みてわかるよ!!私も昔,どうして機能がかぶっているのに両方必要なのって思ってたけどね.
で,少なくともAとBの人々が同じシーンにいて交流するという体験が必要だが,今の日本ではそれすら少ないよなあ,なんて思ったりした.
ところで,クラスタBでも日本男子にはベビーカーを手伝わない人が相対的に多いとすれば,それはなぜなのかは知りたい!執筆者氏が考察を深めるべきはここなのだと思う.またしても私の経験で恐縮だが,韓国に乳飲み子(0歳9ヶ月)を連れて行ったら老若男女が皆,不必要なほど話しかける,手伝う,挙句の果てに触る…インフルエンザもらってこないかすごく心配したほどだよ.他人に関心が薄いとされるドイツでも,子連れにはフレンドリーだったのに,日本では何故?「子連れお母ちゃんに声をかけると通報されるから」って本気で思っている日本人男性が多いとするとwww.
・・・いずれにせよ,過度の一般化には気をつけねば,と思った次第.