Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

2017-01-01から1年間の記事一覧

ちはやふる 上の句

小泉徳宏=監督,2016年日本(東宝) ベタな青春映画だ.最初舐めてて,DVD見ながらほかのことしようかな,と思っていたら存外面白くて引き込まれた.私も百人一首を小5で全暗記し,中学の時はカルタ取りしていたので親近感があった.とは言え,本物の競技か…

アバター

ジェームズ・キャメロン=監督,2009年米国(20世紀フォックス) 最初,設定を理解するのに時間がかかった.慣れてくると人間界とアバター界の境界が違和感なくなる.CGの質の高さには唸らされた. 最後に殺し合いになってしまうのはアメリカ映画だなぁ(ジ…

プラハ出張

プラハで学会があるという情報をゲットし,二つ返事で申し込んでしまったのが去年の11月くらい.オーケストラ経験者なら,一度は行きたい憧れの街だし,プラハの街並みはきれいで有名なので.この話を夫にしたところ「俺も行きたい」・・・大丈夫なのか?仕…

転がる香港に苔は生えない

星野博美=著,文春文庫 続いてこちら. 文庫の表紙の写真見て,「!!!」と思ったこと.香港の店内にて,二人カメラに向かって微笑んでいる,ごく普通の何気ない写真なのだけれど,ウォン・カーウァイ「恋する惑星」「天使の涙」と色調が全く同じなのよ.…

謝々!チャイニーズ

星野博美=著,文春文庫 米原万里さんの本を読んでからだろうか.社会主義や共産主義に,そんな国に住む人の生きざまに,俄然興味が出てきた.もちろん,中国に関しては学生時代に中国映画にハマりにハマっていたから,日本と近いのにメンタリティーから何か…

小学館ビル@神保町

本日は神保町の丸善出版でお仕事。近くにあった小学館ビルに寄ってみた。表はコナン。ビル内にドラえもんがいる。「小学一年生」の付録展をたまたまやってた。な、懐かしい...硬貨をドラえもんの手に乗せるとくるりと回って貯金箱に入るギミック。隣は集英社…

草野さんに歌われると深い

安全は信用すんなちょっと危ないはずよ全部(スピッツ「ブチ」) 何事もゼロリスクはない,って言っているように聞こえたので記録. 9月,宮城で会えるのが楽しみである(スピッツ3050).

鉛の波紋──アメリカ史上最悪の水汚染公害から住民を守った科学者

WIRED.jpというニュースサイトに載っていた(こちら). Flint, MIつながりで.この事実については大体知っていた,論文等でもフォローしていたので(こちらとかこちら). 記事の内容とはあまり関係ないが,感じたこと. 自治体が破綻するってこういうこと…

3月のライオン(後編)

大友啓史=監督,2017年日本 神木くんがだんだんカッコよく見えてくるのはお約束だが,今回は,後藤九段がとてつもなくカッコよかった.伊藤英明さんそのものも相当カッコイイと思うが,後藤九段の将棋に対するイッちゃってる姿勢,泣けた.そして,豊川悦司…

駆け込み女と駆け出し男

原田眞人=監督,2015年日本 大泉洋が面白そうということで借りてきた.もう一つの目的は,尼寺の生活の勉強のため.鎌倉の東慶寺は,離縁を願う女たちの駆込寺で,その寺に出入りする女たちと男(約一名?)の物語. 井上ひさしの小説『東慶寺花だより』が…

超ロジカル家事

勝間和代=著,アチーブメント出版 買ったわけではなく,立ち読み.面白さとしては前作の断捨離編のほうが上か.私も家事を極限まで減らしているので,勝間さんのアイディアにそんなに斬新さはなかった,要は自分がしたいことをして,したくないことはテクノ…

牯嶺街少年殺人事件

エドワード・ヤン(楊徳冒)=監督,1991年台湾 ああ,ついに観た…20年以上,ずっとずっと観たかった.んもう,理屈ではない熱気が画面から伝わってきた.魂を持っていかれる,あっという間の4時間(一瞬たりとも退屈しなかった).インパクトが強すぎて現在…

チェザーレ・ボルジア あるいは優雅なる冷徹

塩野七生=著,新潮文庫 20180105読了.かなり時間がかかった. ルネッサンス期にイタリア統一を志した男の物語.結局統一は成し遂げられずだった. 一つ一つのエピソードが地味で,人物や前後関係などよく覚えられなかった.世界史に詳しくない私にとっては…

奇妙な論理 なぜニセ科学に惹かれるのか

マーティン・ガードナー=著,早川書房 そんなに新しい情報はなかった・・・っておい!この本が最初に書かれたの1952年だよ.つまりニセ科学の顔ぶれは60年も変わっていないってこと?!そこに驚く. ハダコール(万病に効くとされる強壮剤,大量にアルコー…

一生東京で消耗し続けたい!田舎暮らしはしたくない女子多数

・・・という表題のニュースを見て. http://sirabee.com/2016/11/09/20161021231/?utm_source=mixi&utm_medium=news&utm_content=relatedLink-0&utm_campaign=20161104040 「田舎で暮らしたいと、まったく思わない」という比率が40代以上は男女で大きく違う…

フライングハイ2/危険がいっぱい月への旅

原題: Airplane II: The Sequel ケン・フィンケルマン=監督,1982年米国 これも,人が宇宙船からポンポン外(=宇宙)に飛び出していくんだよねぇ.

フライングハイ

原題:Airplane! (Flying High) ジム・エイブラハムズ,ジェリー・ザッカー,デヴィッド・ザッカー=監督,1980年米国 もう,なんか,あのねぇ(笑),という感じの映画.テンポが速くて,ガンガン爆発して,実写版のトムとジェリーみたいだよ.飛行機とい…

雑:2017年2月、3月

我が家にミクちゃんがやってきた。長女が欲しがっていてついに入手。早速使いこなして歌ってもらっているが、これは面白い!歌声は、オリジナル、可愛くおしとやか、緊張感のある、美しく憂鬱な、囁くような、の五種類が選べる。息継ぎ入れたり自由自在。時…

Twitterとの付き合い方

ついに,長女にTwitterアカウントを与えた.私も情報収集用にアカウントを持っているが,同じメールアドレスで複数アカウントを持つことはできないことを知ったので,私のGmailアドレス(捨てアドというらしい)で作成. 長女のツイート?もちろん親の管轄下…

3月のライオン(前編)

大友啓史=監督,2017年日本 棋士たちを演じるのが豊川悦司,加瀬亮,佐々木蔵之介ということで,これは!!!目が♡にならざるを得ない. 映画館でズビズビと泣きに泣いたが,一番泣いたのは山形出身の棋士,島田八段が対局中に食べているおやつ.干し柿とゆ…

下町の太陽

山田洋次=監督,1963年日本(松竹) 山田洋次さんの監督第二作目,実質的な長編では第一作目と位置付けられている作品. 当時の東京の風景が映っているので,ドキュメンタリーとしても相当面白い.看板には「血液銀行」・・・なにそれ?とか. 主人公の町子…

人類遺産

ニコラウス・ゲイハルター=監督,2016年オーストリア,ドイツ,スイス 宮益坂のシアターイメージフォーラムにて.こんな映画に人が入るのかな?と思って行ったら,さすが東京,結構な盛況. 冒頭から息を呑む.なんと浪江町(私もリアルで見たJR浪江駅が)…

電子辞書がKindleで読めればいいのに

新聞の投書欄で,電子辞書が良いか,紙の辞書が良いかという議論があった. 紙の辞書は引いた言葉の前後の言葉も目に入るからいい,という意見.私もわかる. でも検索機能が圧倒的に優れているのが電子辞書.これもわかる.あと,老眼が進むと字が小さいの…

ルールを作るのは人だ,と実感.

今日は,法律関係の打ち合わせで某省へ. 予想した話より,ずっとずっと夢のある話だった.相手は非常に自由な考えの官僚(役職は監理官)の方で,胸のすくようなディスカッションをさせていただいた.日本を良くするには,強靭にするにはという話を,こんな…

Stand by meドラえもん

山崎貴=監督、2014年 TVにて鑑賞. 多くの元ネタは漫画で見て知っていたが,ドラえもんやのび太が3Dというか実写っぽくなっていて,そこが新しい.非常に平成チック. それゆえ気が付いたこと.そしてショックだったこと. ジャイアンがのび太をボコボコに…

安全学入門

古田一雄,長崎晋也=著,日科技連(2007) これは仕事関係のため読書カテゴリではないが,おすすめなのでメモ. 原子力工学分野の学生の教科書. 工学リスクと環境リスク研究の広い世界がわかりやすく簡潔にまとまっているという意味で,とても良い. リス…

それで寿命は何秒縮む?

半谷輝己=著,すばる舎 これも,次の構想を練るための勉強に.これまた先越された(クヤシイ)感ある. 非常にわかりやすくてキャッチー.文章がうまい!参考文献が一つも挙げられてないのが難点.

各分野の専門家が伝える子どもを守るために知っておきたいこと

宋美玄ら=著,メタモル出版 ・リスク比較ネタの切り口として,こういうのも考えていたから,先越された(クヤシイ)感あり. ・この本は元々”トンデモ科学”に傾倒する母親たちに向けた啓蒙本.全体の読後感は今一つ.著者の先生方は心から尊敬していて,記…

国際的な太陽光発電システムの火災安全に関する取組みと安全性技術

メモ;みずほ情報総研レポートvol12 2016 より.こちらから入手できる. 火災+感電のリスクがある,という点に注意.太陽電池発電システムでは,住居のブレーカーを落としたとしても光が当たる限り発電が続き,屋内の直流配線にまで電圧がかかった状態が続…

セーラー服と機関銃 完璧版

相米慎二=監督,1981年日本(角川映画) やくざの世界が,意外にハードル低くて親しみやすいと感じたんだけど,これは現実にある組とはちょっと違うのかな? やくざもそうだが,暴走族,時代が感じられて懐かしい感じすらしたなぁ.