読書
佐藤優=著,青春新書 職場の年齢別研修の課題図書,いくつかあったのだが佐藤優さんは米原万里さんと盟友,というだけでこの本を選ぶ.あと,佐藤さんの「十五の夏」が魅力的に思えて(まだ読んでないが),それに対するリスペクトというか. さらっと2時間…
本堂毅,平田光司,尾内隆之,中島貴子=編,信山社 これは面白かった.スターリングによる不定性マトリックス. 同じ事柄でも,Aさんにとっての「不定性」の位置づけは,Bさんにとっては異なるということ.それをまず理解する. 誰にとっても,まあそこそこ…
斎藤美奈子=著,筑摩書房
斎藤美奈子=著,岩波新書
米原万里=著,講談社文庫 「反アルコール・キャンペーンの顛末」に腹を抱えて笑う. ペレストロイカ時代,ゴルビーが「節酒令」を出したらだんだんエスカレートして禁酒令になってしまった. あらゆる手を尽くして酒を手に入れる努力が面白い.そのエネルギ…
米原万里=著,文春文庫 食欲全開!好奇心全開! 旧ソ連で最もマズい物,面白かった!!
河野稠果=著,中公新書 仕事でにらめっこ(?)している生命表の理解のために.…というのはウソだな.完全に自分の興味のため. 昔,「世界にお墓は何個あるんだろう=今まで死んだ人って何人いるんだろう」ということを考えたなあ.何人の人生がこの地球上…
沢木耕太郎=著,集英社1998年刊行 電子書籍のチケットが余っていたので,久しぶりに沢木さんの無駄のない文章を読みたくなって購入. 別にワールドカップだから,というわけではないけれど,不意にスポーツもの.1936年のベルリンオリンピックが主題である…
佐藤 優=著,祥伝社新書 米原さんの後だからか,非常に”くそ”まじめな文章に思えて今一つ読み進まない.
米原万里=著,佐藤 優=編,文春文庫 米原さん没後10年.彼女と親交のあった佐藤優氏が,米原さんのエッセイをロシア料理のフルコース仕立てに選んだもの. 外語大の卒業論文(詩人ネクラーソフの生涯)が,意外にも文学研究めいている.外語大はもっとPr…
米原万理=著,新潮社(電子書籍) 通訳者米原さんの真骨頂.元のスピーカーがいかに高尚なことを述べようと,その内容は通訳者が理解した以上のものにはなりえないこと.また,日本のお偉いさんが,外国の要人が多く出席するパーティーで発していた言葉はた…
石井遊佳=著,新潮社 インド好きな私にはめっちゃくちゃ面白かった.清潔なものばかり描かれるわけではないので,好みがわかれるところだろう. ということでインド生活が意外にも淡々と書かれているのだが,大量に出てくるのが変な人(奇人変人的な). 映…
村田紗耶香=著,文藝春秋 これは面白かった.スカッとする,という内容ではない.むしろモヤモヤするのに,とても面白かった. 『型や入れ物があって,初めて「人間」になれる.それでいいじゃん』『本当の自分とか,興味もない.』 主人公の内面にある肯定…
近藤次郎=著,講談社ブルーバックス
神里達博=著,弘文堂 BSE(牛海綿状脳症)を深く掘り下げた書.2001〜02年のBSE騒動があったわけだが,解決に至る道筋を考えるには,200年にわたる人類の知的な営みを知る必要があると痛感.当初未知だった現象の,輪郭が立ち上がってくる様子が丁寧にわか…
マイケル・ルイス=著,渡会圭子=訳. カーネマンとトヴェルスキーの伝記.カーネマンはまだ存命だが. 行動経済学を勉強したい人は,別の本を読むほうが良い.これはあくまで人間のストーリーだから. カーネマンとトヴェルスキーに限ったことではないが,…
海猫沢 めろん=著、講談社現代新書 乱読? SR――藤井直敬 3Dプリンタ――田中浩也 ロボット――石黒浩 AI(人工知能)――松尾豊 ヒューマンビッグデータ――矢野和男 BMI――西村幸男 幸福学――前野隆司
海猫沢 めろん=著、講談社 乱読。
星野博美=著,文春文庫 続いてこちら. 文庫の表紙の写真見て,「!!!」と思ったこと.香港の店内にて,二人カメラに向かって微笑んでいる,ごく普通の何気ない写真なのだけれど,ウォン・カーウァイ「恋する惑星」「天使の涙」と色調が全く同じなのよ.…
星野博美=著,文春文庫 米原万里さんの本を読んでからだろうか.社会主義や共産主義に,そんな国に住む人の生きざまに,俄然興味が出てきた.もちろん,中国に関しては学生時代に中国映画にハマりにハマっていたから,日本と近いのにメンタリティーから何か…
勝間和代=著,アチーブメント出版 買ったわけではなく,立ち読み.面白さとしては前作の断捨離編のほうが上か.私も家事を極限まで減らしているので,勝間さんのアイディアにそんなに斬新さはなかった,要は自分がしたいことをして,したくないことはテクノ…
塩野七生=著,新潮文庫 20180105読了.かなり時間がかかった. ルネッサンス期にイタリア統一を志した男の物語.結局統一は成し遂げられずだった. 一つ一つのエピソードが地味で,人物や前後関係などよく覚えられなかった.世界史に詳しくない私にとっては…
マーティン・ガードナー=著,早川書房 そんなに新しい情報はなかった・・・っておい!この本が最初に書かれたの1952年だよ.つまりニセ科学の顔ぶれは60年も変わっていないってこと?!そこに驚く. ハダコール(万病に効くとされる強壮剤,大量にアルコー…
古田一雄,長崎晋也=著,日科技連(2007) これは仕事関係のため読書カテゴリではないが,おすすめなのでメモ. 原子力工学分野の学生の教科書. 工学リスクと環境リスク研究の広い世界がわかりやすく簡潔にまとまっているという意味で,とても良い. リス…
半谷輝己=著,すばる舎 これも,次の構想を練るための勉強に.これまた先越された(クヤシイ)感ある. 非常にわかりやすくてキャッチー.文章がうまい!参考文献が一つも挙げられてないのが難点.
宋美玄ら=著,メタモル出版 ・リスク比較ネタの切り口として,こういうのも考えていたから,先越された(クヤシイ)感あり. ・この本は元々”トンデモ科学”に傾倒する母親たちに向けた啓蒙本.全体の読後感は今一つ.著者の先生方は心から尊敬していて,記…
パオロ・マッツァリーノ=著,ちくまプリマー新書 「人を殺してはいけない理由」について,最後の章に書いてある.これは本当に目から鱗だった. 交通事故の死者数目標値があるって,大学の授業(交通工学)で習ったとき私は大人になった気がした.しかも当…
斎藤美奈子=著,ちくまプリマー新書 選挙権が18歳19歳にも与えられることになり,その世代(高校生)に向けて書いた本とのことだが,大人も読むべきだわ〜,これ. 相変わらずキレッキレの美奈子先生.政治に興味がない理由,選挙に行かない理由はズバリ「…
辛酸なめ子=著,光文社新書 スピリチュアルにはこれっぽっちも興味がない私だったが(著者のなめ子さんは,その手の話が結構好きみたい),大変面白く,ためになる本であった. ダークサイド思考は程度の差こそあれ誰でも持ってる性質.なめ子さんはダーク…
ジョージ・オーウェル=著,開高健=訳,ちくま文庫