Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

かくて行動経済学は生まれり

マイケル・ルイス=著,渡会圭子=訳.
カーネマンとトヴェルスキーの伝記.カーネマンはまだ存命だが.
行動経済学を勉強したい人は,別の本を読むほうが良い.これはあくまで人間のストーリーだから.
カーネマンとトヴェルスキーに限ったことではないが,イスラエルに生きる人々の思考回路,切なかった.常に戦争と隣り合わせで生きるってこういうことかと.(まあ,イスラエルにもいろんな人いると思うけど,日本人の平均像とは明らかに違う)
戦争体験が人生に無茶苦茶大きな影響を与えるのは,知識としては知っていたけど改めてショックを受けた.たまたまこの二人に天才的な素質があって,今まで誰も考えなかったアイディアに結びつけることができたというか・・・
トヴェルスキーのリスクテイカーっぷりには驚くよ,軍用機の操縦でよく死ななかったよね,運が良かったのか・・・.
また,1973年,アメリカにいてもイスラエルが攻撃されたら居ても立っても居られなくなって,パリ経由でイスラエル入りした二人.祖国のために戦うんだよ?!なんか泣けた.