食品安全情報（微生物）2017.11.08より
英国食品基準庁（UK FSA）は、卵の喫食に関する助言を変更し、Lion Codeプログラム（British Lion Code of Practice）に従って生産された卵であれば、生または軽く加熱しただけの卵を幼児、小児、妊婦および高齢者が安全に喫食できると発表した。
元ソースは→ New advice on eating runny eggs 11 October 2017
https://www.food.gov.uk/news-updates/news/2017/16597/new-advice-on-eating-runny-eggs
卵の安全性に関する新しい知見
卵の安全性を検討するために英国食品微生物学的安全性諮問委員会（ACMSF）は2015年2月に専門家グループを設置しており、今回の助言変更はその調査結果に従って決定された。このグループが2016年7月に発表した報告書「殻付き卵とその製品の微生物学的リスクに関する更新情報」
（https://www.food.gov.uk/sites/default/files/acmsf-egg-reportv1.pdf）
では、英国の卵のサルモネラ汚染率は近年劇的に低下し、Lion Codeプログラムによる安全管理に従って生産された卵はリスクが極めて低いことが強調された。英国産の卵の90%以上がこのプログラムに従って生産されている。
FSA長官は、「”Lion Code”表示の卵のサルモネラ汚染率が大きく低下したことは、卵生産業者が種々の対策を実施したことを証明するものである。講じられた対策には、鶏へのワクチン接種、養鶏場および輸送時の衛生状態の改善などが含まれ、これらによって英国の鶏のサルモネラ汚染レベルは著しく低下した。」と述べている。
Lion Codeプログラムでは、フードチェーン全体にわたり以下のような様々な対策が実施されている：鶏へのワクチン接種、サルモネラ検査の強化、養鶏場の衛生状態の改善、効果的な齧歯類対策、第三者による監査とトレーサビリティ、および養鶏場から販売店までのコールドチェーン。
