Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

40代でシフトする働き方の極意

佐藤優=著,青春新書
職場の年齢別研修の課題図書,いくつかあったのだが佐藤優さんは米原万里さんと盟友,というだけでこの本を選ぶ.あと,佐藤さんの「十五の夏」が魅力的に思えて(まだ読んでないが),それに対するリスペクトというか.
さらっと2時間程度で読了.男性40代には,なかなか良い本ではないかと思う.女性40代にはどうかな,という感想.別に佐藤さんが悪いのではなくて,共感できる題材がないのだなぁ,が素直な感想である.働き方をシフトするヒントは,一回さらっと読んだだけで見つかったわけではない.外務省勤務で鈴木宗男さんの腹心となり,40代で受刑者,50代で作家,という本にするとドラマチックだが,正直,男性だとドラマチックだけど,女性だとそんなに珍しいキャリアパスでもないような気もする.
もちろん,個々には参考になった記述があり,(部下はいないけど)年下の同僚へのアドバイスが全然響かないよな〜,と自分もジェネレーションギャップを感じていたりするのだが,その対処法とか,大人はけんかはしない,パフォーマンスだ,とか(外務省時代,現場の担当者はガチンゴでやりあうが,課長レベルになるとシャンシャン,というのはなるほど).
女性への偏見をなくしてくれたのは田中真紀子さんだ,とか.
公文式の数学や語学(ロシア語,チェコ語琉球語)を学ぶ.私も,寺嫁として仏教を学んでいるけどそれでよいのかな?
ボードゲームも戦略の立て方を鍛えるには有効,とどこまでもストイックでまじめな点には頭が下がります.