辛酸なめ子＝著，光文社新書
スピリチュアルにはこれっぽっちも興味がない私だったが（著者のなめ子さんは，その手の話が結構好きみたい），大変面白く，ためになる本であった．
ダークサイド思考は程度の差こそあれ誰でも持ってる性質．なめ子さんはダークサイドに陥りがちな方だが，キャラが立ってて好感持てるなあ．そんな彼女がとにかく本音で大人の（特に女子の）闇をバサバサと斬り，読者をさらなる闇に連れ込みます．
的を射ていると思った箇所は以下：
結婚して家庭を持ち，子どもを産み育てることが幸せ，というイメージがSNSの影響で強まっているように思えます．そのため，独身だったり子どもがいないと，内心同情されがちなのでしょう．気を遣われたり憐れまれると切ないです．社会に貢献する，という女性の生き方がもっと認められるようになればと思います（以前よりコンサバ化してる感が……）．（本書p.144．太字は管理人による）
以前よりコンサバ化してる，私も思っていた．立場が違うと気遣いはある程度必要だと思うものの，今の日本の女性同士の関係を見ている限り，明らかに気を遣いすぎだよな〜と思うことは多々ある．どうしてもっとフランクになれないのか，興味あることは興味ある，興味ないことは興味ない，と言い切って，本心から語らないんだろうなあ，といっつも思うから．
