(岩波アクティブ新書) (単行本) ,斎藤 美奈子 (著)
これもシビレました.「レシピだと思って買ったが作り方が書いてなくて全然再現できなかった」なんて文句は言いっこなしです.これはレシピの本ではないのだから.その点で,裏表紙の「戦争中の味がリアルに体験できるレシピ満載」というコピーはどうよって思いますけど.
あのう,私も「暮しの手帖96号 戦争中の暮しの記録」(1968)小さい頃嘗めるように読んだクチ.美奈子先生とおんなじと知って大感激.・・・すみません,かなりどうでもいいですね.
さて,オドロキだったのは,戦前〜戦中の日本人の米消費量の多さ.現在,1人一日150gよりちょい多め(国民栄養調査).ということは年間60kgということになるが,あの1945年でも年間120kgだった!!!(まあ,肉や魚や牛乳や野菜や果物の代わりに,米を食べていたってことよね.)
現在の米消費量が1945年よりも少ないなんて・・・
もっと米食べようよ!という気分にならない?ならないか.
(生産量は水田面積アップ+収量アップで,その当時に比べれば上がってるんだからさあ.やっぱ,減反は悲しいよ)
ずばり,これが戦争なんです.どんな戦争体験談よりも,リアルに感じることができる.「モダンガール論」と併せて超オススメ.