Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

交響組曲ドラゴンクエストXI

昨日はオーケストラ聴きにやまぎんホールへ.久しぶりの山響だった.演目は,”すぎやまこういち 交響組曲ドラゴンクエストXI」過ぎさりし時を求めて”.次女、長男と楽しんだ.
曲自体は,家のゲーム機から聞こえるものしか聴いたことがなくて序章しか知らない状態だったけど,山響の温かな演奏ですっと胸に入ってきた.特に,トランペットの派手さ(良い意味で)が曲と合っていた.やっぱりやまぎんホールは,「全体によく響く」とは必ずしも言い難く...演奏者も苦労されているのでは?と思うところもあったけど,チーム山響は仲良いんだろうなと思わせる温かさがあった.そしてびっくりだったことは,やまぎんホールが満席だったこと.文字通り,たったの1席も空いてなかった.そこから響く拍手は今までに聞いたことのない熱気だった.通常の山響定期ではここまで満席にならないから...あとコスプレしているお客さんがいた.遠くからやってくるファンが一定数いると思われる.
すぎやまこういちさんのお話もあり,御年88なのにめっちゃ元気で曲解説,指揮者さんへのインタビューなど.次回作で声かかることがあれば,と謙遜されてたけど,もう「町の風景」の曲は作ってあるんだって!

新幹線故障

ハードな連休の始まりだった.
金曜日は少し遅くまで仕事をして,つばさ97号で山形へ.これなら最終の1本前で,赤湯駅22時台前半に着く.翌日からの仕事を考えるとこのくらいが限界である・・・と思って選んだ新幹線だったが.
何と新幹線故障!日付変わって土曜日1:30に帰宅⇒寝る⇒6:00起床,次女が登校日(参観日)のためお弁当を作って,再び睡眠,11:00に長女の高校PTA総会のため,1時間運転して山形へ.

新幹線故障の詳細は下記:
私の乗ったつばさ97号,満席の為指定席券は取れず,自由席=当然立ち席.
21:30:
1.5時間ほど立ちっぱなしでようやく来た福島の手前で,新幹線が足止めになった.車掌さんのアナウンスが,これまでになく歯切れが悪い.山形新幹線は遅延が多いことで有名で,車掌さんも説明に慣れていて,あと○○分程度で発車します,という口上がスラスラ出てくるのが普通だ.しかし今回は違った.いつ運転再開するか全くわからないらしいのだ.なんと新幹線が動かなかった理由が「前の列車,つばさ157号の,やまびことつばさの連結部分の故障.分割することができず,発車できません」ときた.やまびことつばさ,仲良しすぎる.が,今日中に帰れるか怪しくなってきた.この前代未聞の故障原因なら,現場の人々が物凄く困っているはずで,時間が全く読めないからだ.
22:00頃:
こちら立ち乗りで,座っているよりも体が動くぶん楽だが,何も情報がなく,周りの乗客がイライラしてきていて,私もこの状態にそろそろ飽きてきた・・・
22:30頃:
ようやくJRさんの意思決定がされ,福島駅に入線したつばさ97号だったが,普段は使用されていない11番線へ.私は「??」.しかも車内アナウンス「いったん車両を乗り換えていただきます」「??」
福島駅で在来線ホーム6番線から新幹線に乗るという,レアな事態になった.やっぱり山形新幹線は(新幹線じゃなくて)新幹線型特急だった...
在来線ホーム6番線にきた新幹線は,山形方面からの便だったようだけど14番線が故障車両でつまっているから在来線ホーム6番線に退避したらしい.これに乗っていたお客さんは,後続のやまびこに乗り換えて東京へ行くようだ.そうか,山形新幹線のこの車両が到着するのを待っていたのか.
ちなみに,福島駅新幹線ホーム11番線で降りた際,山形新幹線の扉は11号車と12号車の間のしか開かなくて,16号車に乗っていた私たちは12号車まで車両のなかを歩いた.この理由は分からない.
福島駅の新幹線改札は入出場の人でごった返していた.深夜なのに.
23:00前:
6番線の列車に乗り込んだ.私は自由席券+もともと立っていた,なのでこの列車で座る権利なぞないと思ってはなから諦めて立っていた.しかし,もともと指定券の人が,どうやら立たされているとか,不公平が生じているようである.突っかかる乗客はさすがにいなかったけど,座れなかった人はおもしゃくないのか文句を言っている人がいるようである.デッキも座席間も混みこみで混乱している.全員が乗り終わるまで発車できないので,忍耐強く待つことにする.アナウンスが「つばさ号臨時列車,新庄行き」と繰り返していたのは笑った.こういう定型句のアナウンスはないほうがマシだな,と思うなど.
23:58
ようやく福島駅を発車.私は床に座って,少しでも体力を温存することにする.
00:35
米沢着.家人に赤湯駅から米沢駅まで車を回してもらい,帰宅.さすがに長かった...

翔んで埼玉

武内英樹=監督,2018年日本.
キャッチコピーは,「史上最大の茶番劇」.
魔夜峰央が好きなのもあり,週末に観てきた.元・埼玉県民としては大爆笑で,「与野は黙ってろ!」が分かりすぎたし,草加せんべいの意外な使われ方も目からウロコ(笑).しかも私は元・千葉県民でもあるので,埼玉vs千葉の戦いもツボ.一緒に行った家族は分からないネタが多かったかも.
笑った点としては,千葉の大トリが市原悦子だったこと,埼玉県のご当地キティ(これはネタバレなので,実際映画を観て!).勉強になった点としては,ガリガリ君赤城乳業はずっと群馬県に本社があると思っていたが,深谷市だったとか,しまむらは小川町で創業したとか.

ノリタケミュージアム

東海方面でお仕事.ついでに,ずっと行ってみたかった名古屋のノリタケミュージアムに.仕事のプロジェクトが一緒で,少しだけ雑談したノリタケの研究員さんからおススメされていたので,ずっとチェックしていた.
見学コースから,企画展示からじっくり見てきた.職人さんたちの技が凄すぎて遠い目しかできない。絵付けの手描きはもちろん,転写紙方式にもその手作業に感動しまくり.念願叶って嬉しいです.
質の高い陶器を作るのは総合的な技術が必要で,研磨のグラインダー,転写技術からプリント技術,高温に耐える発色技術,碍子関連から電気設備,蓄電池など,食器だけにとどまらない分野でノリタケは伸びているようだった.

命の価値 規制国家に人間味を

キャス・サンスティーン=著,山形浩生=訳,勁草書房
VSL(統計的生命の価値)の実際の運用が深く知りたくなったので読んだ.実際,アメリカではコンフリクト,そこまでのものはなくても「みんな納得してないんだけどなぁ」ってことはないのかな?と思っていたので.
サンスティーンさんの主張:単純な数字を使って,まずは全体像を把握するのが大事.VSLはみな等しいのが良いとは言っていない.
p.178のカタストロフ的なリスクの扱いについて,興味深かったのでちょっとまとめ.
【以下:要約&引用:
米国人全員が1000万分の一の死亡リスクに直面していて,このリスクが実現したら国民全員が死亡するとする.期待死亡数は30人/年,である.この期待死亡数だけをもって支払い意思額を尋ねたら限りなくゼロだろうが,かといって何もしないのはおかしくないか?支払い意思額の数字で正当化されなくても,何らかの予防措置は取られるべきだ.
こうなってしまう理由としては,個人の行動が「カタストロフプレミアム」「絶滅プレミアム」を反映していないこと.支払い意思額はカタストロフに対する社会的な対応についての適切な指標ではない.】
・要するに,非常に低頻度で影響の大きい事象には支払い意思額を用いた判断は適さないということ.日本の原発事故も(事故の直接影響ではなくなった方はいないが)人々の感じ方という意味ではこの事例に近いのではないか.
・カタストロフの規模や影響がどのレベルであるかが重要な要素である.慢性影響や発がんで,その影響も顕著にならないくらい小さいならば,支払い意思額やVSLを用いた意思決定は十分使える(実際米国で使っているわけだし).

わからなかったこと:サンスティーンのいう「確率無視」は利用可能性ヒューリスティックスと違うらしいが,その違いは?どちらが広い概念か,だけでも知りたい.確率無視とは,9.11テロの直後にテロ対策に極端に大きなお金が割かれた意思決定をいう.これ,直近に起こったから思い出しやすい「利用可能性ヒューリスティックス」じゃないの?

未来のミライ

細田守=監督,2018年日本(東宝
子どもは可愛いし,赤ちゃんも可愛いし,働くお母さんは頑張っているし,建築家のお父さんは申し分なくイクメンだった.
家の間取りも面白い.ばーばが若々しく,育児の応援に来るのも今風.
しかし,しかし.テーマがバンバン飛びすぎて,一つ一つが薄い.見終わった感想を例えて言うと,○○科学館の古代~現代までの展示を駆け足で見て,あ~勉強になった~,と声を上げる(実際は結構疲れている)ような感じ.
私はファンタジーを解する心がないのだな.いやいや,ファンタジーと言っても(時代が)飛んだ先の描写はリアルだった.そういう「どっちやねん!」な印象があったから評価低め.
確かに,WWIIの描写とか未来的なトウキョウの描写は,海外の映画祭では評判が良いのだろうけど,もう少し落ち着いた映画のほうが好みってことで.

雑記(所さんの...,おそ松さん,他)

仕事関係の会議で一緒になったかたに「失礼ですが,ご自宅はどちらですか?」と聞かれる.私「や,山形ですが」→「やっぱり!テレビで拝見しましたよ!なんか似た方だなあと思って…名前も同じだし…」私はなぜか平謝り(苦笑).所さんのそこんトコロを見ている関東人は多いらしい!

おそ松さん好きの次女は,日々ニコ動とYoutubeで研究.「速度松」「材木松」「数字松」があるらしい.「プリキュア松」を描いていたり,母はもう何が何だかさっぱりわかりません.

平成も終わるということで,回顧なコンテンツがたくさん出てくるようになった.朝日新聞にも.
mixiは「表のアカウントのように狙って書くことはない」「読者を絞ることのできる空間」わかる!"平成の終わりに、“日本が生んだソーシャルメディア”、mixiを振り返る" https://www.asahi.com/and_M/20190306/327895/?iref=com_fbox_d2_05