Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

未来のミライ

細田守=監督,2018年日本(東宝
子どもは可愛いし,赤ちゃんも可愛いし,働くお母さんは頑張っているし,建築家のお父さんは申し分なくイクメンだった.
家の間取りも面白い.ばーばが若々しく,育児の応援に来るのも今風.
しかし,しかし.テーマがバンバン飛びすぎて,一つ一つが薄い.見終わった感想を例えて言うと,○○科学館の古代~現代までの展示を駆け足で見て,あ~勉強になった~,と声を上げる(実際は結構疲れている)ような感じ.
私はファンタジーを解する心がないのだな.いやいや,ファンタジーと言っても(時代が)飛んだ先の描写はリアルだった.そういう「どっちやねん!」な印象があったから評価低め.
確かに,WWIIの描写とか未来的なトウキョウの描写は,海外の映画祭では評判が良いのだろうけど,もう少し落ち着いた映画のほうが好みってことで.