Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

アルプススタンドのはしの方

城定秀夫=監督、2020年日本
小野莉奈、平井亜門、西本まりん
今春観そびれていたもの。ミニシアターで。
これも良かった良かった。高校演劇大好きなんで、最初からもう、雰囲気だけで涙出てきた。青春の切り取り方がピカイチ。そして、観終わって上を向いて歩いていく気になる。熱血先生がいい味出してて、各自のキャラ立ちも最高。いい脚本なんだなって。
設定からして、高校演劇節が全開の会話劇。舞台があるように感じさせるカメラワーク(役者が謎の横並びとか)で、はじめは少々違和感があるが、話に惹き込まれ、全員の顔が同時に見える立ち位置が逆に心地よくなったりして。
野球部の万年補欠、矢野君をdisる藤野君のセリフあたりからグングン面白くなってくるのは、ホント上手い。藤野君役の平井亜門さんは、自然な演技(普通の高校生、こういう男子いるいる、って感じ。演技は逆に難しい)がとてもよかった。最初普通なのに、どんどんカッコよく見えてくる、ミラクルを体験してしまった。
自分の高校時代も思い出した。野球部の応援はもちろん参加(県予選ですが)。文化祭シーズンには他校の演劇部をはしごして見て廻ってた高校時代。演劇部じゃなかったけど、自分もやりたくなって文化祭でクラスで、有志募ったりで上演していた。暑かった(熱かった)・・・