Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

東京住まいが始まった

長女が都内の大学に進学するため、私も一緒に住む(都内からつくばに通う)ことにした。3月に不動産屋めぐり。5軒見て決めてきた。私の職場にも通いやすくて、2部屋(+エアコン2基)あって、駅から近くて、家賃が妥当なところ。東京って、選択肢が圧倒的に多くて驚嘆しかない。こんな条件でも見つかるんだもんね。物件めぐりは、不動産屋さんとのやり取りも含め、かなり楽しかった。東京の住まいの多様さというか、図面だけではわからないことが多くて面白い。電車の音が聞こえたり、窓開けたら隣のビルだったり。街の雰囲気も実に多様。これはつくばに絶対ない面白さ。仕事が忙しくなかったら、延々と物件見て廻る生活したい。
新しい東京の家を契約した。敷金礼金保証金など不動産屋さんの費用が現金払いなのは、まあ想定内だったが、家賃を毎月現金で大家さんに払いに行くのは、さすがに「昭和かよ!」と突っ込んだ。毎月、短時間でも顔を見たいのだそう。大家さん(おかみさん)は「ひ」と「し」が逆になる江戸っ子口調の方。さすが北千住だわ~

大学ではオンライン授業がおそらく半分以上、私もテレワーク+東京外勤のスタイルが多くなるので、光回線ネット導入が喫緊の課題。
そして、東京の新居に光回線開通.初めて光コンセントを差したりして設定頑張った.無線LANルーターも設置して設定頑張った.これでオンライン授業もテレワークもバッチこいだ.長女のSpotify(学割)契約した.・・・住み始めて4日目にして,もう何年も住み続けている家みたいに馴染んでいる.

以下、ガチで書いた文章。
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つくばから東京・北千住に住まいを移して1か月程経った。都内の大学に進学した長女の下宿と、つくばの職場に通う私のアパートを同じ家にした、という位置づけである。経済面からお得、という理由だったが、正直、女二人上手くいくと思えず不安しかなかった。結果において、程よい距離感で上手くやっているように思う。

北千住駅徒歩4分、という触れ込みで借りた部屋。不動産屋の示した時間×1.5がデフォルトなので、電車から降りて家の玄関まで7分くらい。これは相当便利。埼玉の私の実家は駅徒歩6分という触れ込みだが早歩きでも10分かかる、10分でも遠いなと思っていたずぼらな私だが、これだけ近いと楽で、この権利を手放すことは考えられなくなった。

部屋自体は築40年以上のマンションで家賃が相場より相当安かった。ところが蓋を開けてみると、室内は7年前に全面リフォームしたばかりで築7年にしか見えない。水回りが全て清潔で、3口ガスコンロが備え付けだった。エアコンも新しいのが2台ついていた。おかげで初期費用ミニマムで、満足度の高いスタート。長女の出した唯一の条件は「日当たりが良いこと」、これが都内ではなかなか厳しい条件であることは、実際に不動産屋めぐりして初めて知った(窓を開けると隣のビルの窓にさわれる、なんてのはザラ)。今の家はすぐ西側がお寺。つまり、高い建物が目の前にない。鐘突き堂と桜の木が見えるのみ。お墓があっても全く問題なかったのだけれど。穏やかな景色で日当たり〇。

引っ越しを全部一人で(夫は山形から出られず)、かつ繫忙期のため休暇取れず(職場で重要なプレゼンをこなしつつ)のビハインドな状態で、物件の絞り込み、不動産屋めぐり、契約、引っ越し業者の手配、荷造りから荷ほどきまでやった。想像を絶する大変さだった。業者も物件もネットで一括問い合わせは便利なようで次々に電話やメールが来るので、自分の返信を管理できなくて不便だったのが反省点。しかし新居の整備は、やる気の問題。長女からのプレッシャもあり、引っ越して3日で、あたかも何年も住んでいた家のように、あっという間に整備してしまった。洗濯機を自分で調整し、光回線を開通させ、電灯を取り換え、メタルラックを組み替えて、粗大ごみを出した。

今の家は台所がフルスペック(世帯用)で料理が快適にできる。長女の分もあるので料理はマメにする。基本はおかず4人前を一度に作り、半分に分け長女と食べて、残りは冷蔵庫、ほしい時に温めて食べる感じ。ご飯を毎日炊いて、とりあえず飢えない、というのが大事。長女には本当に一から料理を教えている。包丁の持ち方、切り方、火加減の調節のコツとかならまだいいが、片付けながら次の作業をすること、切ったものをこぼさず鍋に入れる方法、洗った食器の拭き方(布巾の持ち方)、調理器具の洗い残りがあるとはどういうことか、など料理以前の問題を教えるのに手間がかかる。

さて、東京は、意外なことに水道水が相当美味いので(つくばが絶望的にまずかっただけかも)、浄水器不要。水道料金も安い、あと、都市ガスが安い。長女が山形市内で下宿していたときに請求されていた電気代で、今の家の電気+ガス+水道が賄える。欠点としては、さすが昭和の物件、コンセントが絶望的に少ないこと。部屋に1か所ずつ、台所に2か所、洗面所に1か所だけ(エアコンなど専用の電源は除く)。3口コンセント延長コードのタコ足配線コンボで、電気製品を増やすのは、もうNGだ。といいつつ、テレワーク用のディスプレイ買っちゃった。

そして、摩訶不思議な街、北千住について。お行儀の良かったつくばと全然違う。街の広告は「金貸します」「カードローン」「整体」「マッサージ」ばかりが目に付く。なるほど、皆さんお疲れ様です!喫煙者の多さ、しかも紙巻きたばこの人が多くて、たばこの煙を見たの何年振りかと、逆に感慨深かった。客引きはもちろん、酔っぱらいや大声でどなる人は特に夜に増える、これもつくばにはないタイプ。昭和の場末って、こんな感じだったよなー

飲食店はこれでもかというくらいあって、家から徒歩30秒で吉野家とサイゼとケバブ屋と海鮮丼、焼肉、ラーメン+無数の飲み屋。ないものはない。でも外食しない。スーパーとドラッグストア、百均も徒歩30秒圏内。面白いのは白菜一玉30円とかで売っている足立市場直送の激安店もあるのに、ちょっと行くとヨーカドー系列スーパー(少し高級)と、駅前には成城石井(めっちゃ高級)まであること。スーパーのレンジが広すぎるよ!!

最後に、目下の悩み。一つは長女が家の掃除を全くしないことで、綿ぼこりと平気で共生している。おいおい、と思いつつ、これも、ある意味才能だ。フローリングは埃が目立つので、気になったらその瞬間に掃除をしてしまう私は、いつも負けた気分。そう、家事は気にしたもん負けのチキンレースなのだ。もう一つは、社会人になって初めての電車通勤で、隙間時間に読む適当な本を持ってくるのを忘れること(行き帰りはPC持参で仕事をしているが、バス待ちなどの空き時間が発生するから)。学生時代はそんなことなかったのに。ちなみに、スマホはデータ従量制にしたので最低限しか見ない、え?字が小さいから見づらいんじゃ、って?(笑)。

そんなこんなで新学期スタートしてもうすぐ2か月ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。山形にも1週間連続で滞在する行動パターンは変わらず続ける予定ですので、どうぞよろしく。
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