Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

自分の言葉で定義する

磯野真穂さんのブログを読んでいたら。
先達に巨人がいて、それでもあえて自分の言葉で挑む、ということが書かれていて。
今の私にものすごく沁みたのでメモしておく

医療人類学をネット検索したら必ず一度は訪ねるであろう大阪大学の人類学者池田光穂さんの

定義を、磯野さんは紹介しているんですよね。

医療人類学とは

・健康と病気を対象にした人類学的研究を医療人類学と 呼ぶ。

・人文社会科学に対しておこなった医療人類学の最大の 功績は「人類にとって医療とは多様な顔をもつ実践の 集合体であり、西洋近代医療はそのひとつの姿にすぎ ない」ことをさまざまな具体的事象(=医療民族誌) の提示を通して明らかにしたことである。

池田光穂

しかし、その定義を承知で、磯野さんは自分の言葉で定義します。ここに打たれました。

とはいえ、こんなポストを作ったんですから池田さんに丸投げせずに、自分の言葉で説明しないといけません。

文化人類学とは

人々にとって世界はどのようであるのかを、それぞれの人の視点にできる限り立ちながら観察、聞き取り、資料調査を通じて明らかにしようと試み、その知見から人間とは何かを明らかにしようとする学問。

いそのまほ

医療人類学とは

人が生まれ、死んでゆく過程において、人々は自ら及び他者の身体をどのように気遣い・考えるのかを、それぞれの人の視点に立ちながら、観察、聞き取り資料調査を駆使して明らかにし、その知見から人が身体とともに生き、死んでゆくことの意味を明らかにしようとする学問。

いそのまほ

私もリスク学とは何か、自分の言葉で書いてみなくては。そもそも、リスク学って何を明らかにしようとしているんだろうか。「学」ってつくからには、何かを明らかにしようとしているはずだ。