Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

Kabhi Alvida Naa Kehna

カラン・ジョハール=監督,2006年インド
邦題:さよならは言わないで
久しぶりのがっつりしたインド映画.つまり,インドあたりで仕入れてきたDVD(正確に言うとDVDではなく,VCDに近い)のため,日本語字幕なく,最も理解できる字幕が英語である状態.
3時間たっぷりヒンディー語聞きまくる・・・のかと思ったらさすがに舞台はニューヨーク,半分くらいは英語しゃべってたね.
こんな状態のため,日本語なくてもかなり理解できた.
まず,キャストの豪華さが!!アミターブ・バッチャンアビシェーク・バッチャンラニ・ムカルジー,プリーティー・ズィンタ,そしてシャールク・カーン.これはインドで大ヒットするわ.キーロン・ケールという,大女優?もどこかで見た顔.いい味出していました.
舞台がニューヨークとはいえ,インド人カップルのダブル不倫がテーマで,インド映画も変わってきたなー,というのが第一印象である.たしかに,アミターブはNYCの金髪コールガールを侍らせていて,アビシェーク演じるその息子もセレブで,フツーのインド人家庭ではないにせよ,このテーマは賛否両論あったのではないか.
薄幸の美人を演じるとマジで上手いラニ・ムカルジー.瞳の色がエメラルドで,幸薄い感じがするわぁ.彼女は最初そんなにかわいく見えないんだけど劇中でどんどん美しくなっていく.そこが大好きで大好きで.心が強くしなやかで,そしてうれしい時の笑顔はピカイチ.そんなムカルジーをたっぷり堪能.
同様に,薄幸の主人公を演じるのはシャールク・カーン様で,サッカーの演技はいまいちだと思ったけど,その他はすべてに味がある.笑ってよし,泣いてよしのアジアナンバー1俳優であることは間違いない.