いろいろメモしたこと。忘れないように,または後で実行に移せるようにここに書いておく。書いておくと記憶への定着が全然違って,雑談していてもすぐに固有名詞が出てくるから。
・ブレイディみかこ「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」,身近にあったら読む。買うのはちょっと待つが。この本で特筆すべきは,他人を理解しようとする「もうひと頑張り」をempathyという,このことを日本語で言語化したところ。「頑張り」じゃなくて「もうひと頑張り」,と言うところがポイントだと思う。
・ラジオを聞いていて聞こえてきた,カンボジアで朝食は外食する習慣がある,という話。冷蔵庫がない時代,夜に食材を家の中に置いておくと腐るわアリがたかるわで現実的でないがゆえ,朝は外食,というのは普通だったんだそう。東南アジアでは割とよくあるパターンで,タイとかも朝食は屋台だよね。朝ごはんのあと市場に出かけて食材を買ってきて,昼ご飯をきちんと作るのがデフォルトなのだそう。外食については女性の社会進出ガーとかいう視点で語られがちだが,歴史的な流れを知っておくのも大事。
・某日新橋で昼食。割と時間がタイトだったので駅前を探索して,結局,Newしんばしビルに入る,安くて美味しそうだったから。実際美味しかった。しかし,12時頃はあまりにタバコ臭く,特に地下一階の店はほとんどランチタイム喫煙可で気分が悪い。従業員さんみんな,文句も言わずよくやってるよなぁとげんなりする。オリンピックを機にランチタイム禁煙を切に切に求む。
・食品リサイクル法は2019年に新法ができていて,それで宴会では3010運動とか食べ残しを減らそうという動きが出ていたことが分かった。法律名は「食品ロス削減推進法」である。しかし問題は,食品ロスをできるだけ減らしても誰も得しないことだ。「食品を捨てることがなくなって気分が良い」,ただそれだけである。逆に,残り物を減らしたいからといって,立食パーティーとかで注文を少量にすると,飲食業の人が実入りが減るから困るんだよなぁ。インセンティブが何かないかなあ。あと,食べられるものを捨てても豚の餌などにリサイクルすればOKってことになってる。「気分が悪い」という点をケアすることは相当難しい。
・大沼デパートがいきなり倒産した。ここまでいきなりのタイミングは,明らかに不自然だな(誰かに騙されているのでは?)と思わなくはないけれど,それは置いておいて,理由は消費税増税後「明らかに異次元の落ち込み」だったことが大きくて,10~12月は対前年比3~4割の落ち込みだったとのこと。さ,3~4割?!そんなことあるんですか。最後の一押しとしては悲しいくらい大きい。
・デパートってのは高額商品を買う富裕層で支えられているよね。以下は仮説だけど,お金持ちが貧乏になったというわけではなく,お金持ちが(山形の)デパートで買わなくなったんじゃないか。高齢富裕層は,本当に高齢化してお金を自由に采配できる身分ではなくなったのではないかとみている。元気なころはガンガン買っていた,外商も使いたい放題だった人が,年取って高級老人ホームに入り「買い物はもういいかな」と思い始めたというわけ。そして若年層は,昭和時代なら確実に「大沼素晴らしい」と植え付けられていたであろう。しかし令和の時代は違う。つまり,若年富裕層は「大沼には欲しいものがない」と仙台に買い物に行く。デパートで買い物をすることに憧れを感じる層が,山形に全くいないわけではない。この辺が真相なのではないか。だからTVのインタビューで「デパ地下のあじまんが買えなくなるのが寂しい」とか言ってる庶民がごまんといても,それは大沼の経営再建に全く寄与しないよね,と思った次第。
・有名人が大学に招聘されて「特任」等の大学教授になるパターンが増えていると感じる。しかし,このような先生は論文指導ってできるんだろうか。論文指導って,資料を読む力と伝わる文章を書く力を伸ばすことに行きつくと思うのだが,これが獲得できないと大学を卒業する意味ないのでは?と思った。有名人は自分の分野で成功して,人脈も持っていて現場力もある。でも,まるでカルチャースクールみたいに,学生さんがそういう人からその体験談を聞いて,ふーん自分も何ができるかやってみよう!と思うだけでは大学でなくてもいいのでは。あ,そういう有名人と,論文指導をする大学教員は別なのかな。でも有名人を雇うために常勤大学教員の枠(人数も予算も)が圧迫されているとするならば,それはとっても由々しき事態と思う。