10年来,割ときちんと出ている学会で,今回ヒラ会員じゃなくてちょっとした世話役になり,そうなってからは初めて.見知った顔ばっかりかと思いきやそうでもなくて,いろいろ収穫があった.名刺交換数は過去最高レベルの多さ.つまり,出入りが激しいというか,悪く言えば定着しない学会ともいえる.しかし,ハブ学会としての位置付けだからこれもありだろう.
個人的にうれしかったのは,(米国の学会では数々の発表がある)テロなど,予測できないとされる評価(確率を仮定することが難しい評価)をうちのPJの学生がチャレンジしたこと.テロの評価もできるじゃんと手ごたえを感じた.日本でおそらく初めての瞬間で,それに立ち会っていたことがすごくうれしかった.
一方で,懸念もある.RC分野(と敢えてabbreviationで書くが)ばかり,極端に人が増えすぎていることだ.RC分野は心理,社心の人から見るととっつきやすく,それゆえ裾野も広いので増えやすいのだが,どうにもバランスが悪い.人が増えることを悪いと言っているのではないが,コミュニケートの技法だったり,人が認知するバイヤスのみを研究対象にして,肝心のコミュニケートする中身を全然わかってなさそうな人が多すぎるのだ.一度も自分で計算したことないでしょ?的な人.コミュニケートするコンテンツをがっつり計算する人は逆に減っていることも同時に問題なのかもしれないが.
だから私は実務屋に徹し,ガンガン数字を出すことに集中したい.人が「こんなの数値化できないじゃん」って言っても世の中には結構数字が転がっているもんです.妥当な仮定を置いてデータとデータを組み合わせれば,なんか見えてくるよ.そういう仕事をもっとやっていこうと思った.
大分の町の印象は別のサイトで書く予定.