官報とか厚生省通達とか丁寧にたどるべきかもしれないのだが,これをリンクしておく.堀口兵剛先生,まとめありがとうございます.日衛誌67(4),447-454,2012.先生が秋田大学に異動されていた....
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjh/67/4/67_447/_pdf
昭和45年
「Cd環境汚染要観察地域のうち,農家保有玄米のCd濃度が1.0ppm以上と認定された地域の産米は,配給せず,主食用以外の用途に売却するが,現在の米穀の需給事情および消費者感情を考慮して配給しない」
↑地域で線引きをしている(濃度にかかわらず).地域内のすべての米は配給しないとある.
昭和58年
「カドミウム含有米の買い入れ及び売却に係る取扱いについて」食糧庁長官通達
「カドミウム環境汚染要観察地域の産米のうち,カドミウム濃度が0.4ppm以上1.0ppm未満のものは,食品衛生上安全とみられるが,消費者感情を考慮して食用としては売却せず,食用以外の用途に売却するものとする」
↑昭和58年になって自主流通米が増えてきたことがうかがえる(配給という文字が鳴りを潜めている).
↑これは,「消費者感情」により自主規制値(事実上・運用上は基準値あつかい)が決まっている,稀有かつ面白い例.