Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

オール・アバウト・マイ・マザー

ペドロ・アルモドバル=監督,1999年スペイン
友人から借りて,前情報なしに観た.この映画は有名なのでタイトルだけは知っていたけど,私自身が能動的に観たいと思ってたかというとNoだから,すごくいい経験になった.

スペイン映画は初めて観たんだけど,いやぁ〜まだまだ知らない世界があるものだ….ホモ・セクシュアルの映画は結構たくさん観てて,変な言い方だけど慣れていた.でもバイ・セクシュアルのは初めてでちょっと驚いた.こういう人間の真実をリアルに描いちゃうのが,ラテンの国には多い気がするよ.フランス,イタリア映画もそうだけれど,人間の欲望と悲哀がガッツンガッツン伝わってくる.

ストーリー自体は非常に重くて,面白かったとか笑顔で言うなんてとてもできない.登場人物が皆,心に傷を持つ人ばかり.ただ言えることは「女ってやっぱり強いなあ」ってこと.主人公は最愛の息子を交通事故で亡くして,でも前向きに生きて他人を助け,優しくできる.ほんとうに強いなって思う.まあ,ベタだけど女に生まれてよかったと思ったよ.しかし,このDVDを貸してくれた友人は男性なのだけど,男の人ってこの映画面白いかな?面白いって言える人は相当心が広いと思う.どういう感想を持ったか今度聞いてみよう.

スペイン映画初めて,ってことはスペイン(バルセロナマドリード!)の街並みをじっくり観たのも初めてなんだよね.旅したくなる風情あふれる街並みだね!また,スペインの病院の建物が斬新で,外壁がガラス張り.外から,病院内の廊下歩いている人が見えるのよ.誰が何科の病棟にいるとかすぐわかるじゃん,プライバシー大丈夫?とか余計な心配をした.家の中も,壁紙がすごく大胆な模様だったりして見てるだけで楽しい,さすがピカソを生んだ国だわ〜とか(関係ない?).あとペネロペ・クルス可愛い.