Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

みなさん、さようなら

ドゥニ・アルカン=監督,2003年カナダ・仏=合作
安楽死がテーマ。インテリだが好色爺でしかない父が末期がんで長くないと知った主人公。主人公はスイスでディーラーをしていてこちらもインテリかつ高給取り。多くの浮名を流した父のことを許せずにいるが,父の死に向けて父の友人たち,恋人たちを呼びイベントよろしく淡々と,心を込めて準備を進めていく。
父と息子が,果たして和解できるのかがテーマと思ったけど,それもなんだか作品の意図とは違うようなんだよね。父親の過去の思い出(過去の女たち)が語られ,正直あまりいい気分のしなかった映画。