Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

スピッツ ライブ雑感

7/31武道館のスピッツライブ"FESTIVARINA"いや〜,とっても良かったです.
感想を箇条書きに.
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スピッツにドハマりしている長女の付き添いで行ってきた(きっかけを作ったのは,「嘉門達夫の替え唄メドレーの原曲が知りたいから」という理由でベスト盤を買った私だが).
・草野さんの声は天使のようで,三輪さんのギターは超絶うまいということ以外は知らず・・・だったのだけれど.
・長女はファンクラブに入会して,準備万端.チケットも順調に取れた.ライブに臨むとなって長女に予習させられていて,半分くらいの曲は「聴けば分かる」ってレベルで参戦.
・結論から言って,120%楽しませてもらった!
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セトリ
1.夜を駆ける
2.海とピンク
3.けもの道
4.僕の天使マリ
5.不思議
6.恋する凡人
7.空も飛べるはず
8.プール
9.フェイクファー
10.夏の魔物
11.涙がキラリ☆
12.エスカルゴ
13.ヒバリのこころ
14.スワン
15.楓
16.愛のことば
17.正夢
18.ハニーハニー
19.エンドロールには早すぎる
20.8823
21.野生のポルカ
22.トンガリ’95
23.俺のすべて
アンコール:猫になりたい
アンコール:夢追い虫
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・席はアリーナ席(武道館の客席でなくて,剣道とかをやる体育館の床に当たる高さ),前から20列目くらい.メンバーさんの表情は見えない(上のモニターで見れる)が,動きはバッチリ見れる距離.(ちなみに2時間半立ちっぱなしの上,そのうち1時間は爪先立ちwwwバレリーナもビックリです.長女と二人で「椅子があるけど意味ないし!」.ああ,背が高くなりたい!)
・メンバーは,演奏している時以外は40代のフツーのおっさんなのね.それにまずビックリ.自分の見ていたPVは20年前の映像もあったからそのイメージと違った.肌にシワもタルミもあるし髪もツヤツヤじゃないし(ソバージュの三輪さんはよくわからないけどw).草野さんも王子様という感じは全然しなかった.
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・しかししかし,曲は凄かった!ほんとうに凄かった.
・まず草野さん(Vo),ライブなのに全然音程を外さない,すべての音がきれいに出る.むしろCDより上手いくらい.なんなの!この技のレベルの高さ!BOØWYのライブ映像とかYoutubeで見てるんだけど,氷室さんの歌自体はCDのほうが圧倒的に上手い,だからスピッツもそうかなと思ったら違う.
・そして20年前の曲もキーを下げることなく,そして無理なく丁寧に歌い尽くすのね,大感激,プロだなあ・・・
・三輪さん(G)の超絶技巧,田村さん(Bass)の飛び跳ね,崎山さん(Drums)の安定感など,もう書ききれないw
・ライブならでは,なのがCDと違うアレンジ.「楓」のサビのフレーズでは,草野さんのVo+アコギのみが響いて(他の3人ピタリと止まる),その空気感に「あちら側」に持って行かれそうだった.
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・MCは下手だし面白くないんだけど,草野さんが他のバンドの曲をアコギ片手に歌ったのは,もう反則マジ泣けた.
草野MC「解散しちゃったバンドって,ありますよね.あれ,もったいない.俺が曲もらっちゃおうかと思います,ジュディマリとかね」
続けて♪「お〜も〜い〜では〜い〜つ〜もきれいだけど〜」(Judy and Mary「そばかす」),さらに続けて♪「リンダリンダ〜」(THE BLUE HEARTSリンダリンダ」).
・これをアコギ一本で聞かせられる草野さんには脱帽です.声とのハーモニーで鳥肌が立った.でも,草野さんにとってBLUE HEARTS路線は無理でしたねw,声が繊細すぎますから.
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・思い返してみると,私はスピッツ全盛期(1995年から数年間)は全くテレビを見ていなかったのもあって,ミスチルとの区別がつかないくらいだった.カラオケで男子が歌うのを聞いてメロディーは覚えていたー,というレベルで「空も飛べるはず」と「チェリー」は知っていたくらい.
・その時思っていたことを正直に書くと「ポストバブル感あふれる,元気がないというか軟弱な感じのバンドが出てきたな,こりゃ」.今で言う草食系男子のバンドだなと.私は中・高とBOØWYとかTMとか渡辺美里とかPrincessPrincessをよく聴いていて,ガンガンなのがロックだと思っていたので正直,スピッツはロックと言うよりフォークのイメージ.お育ちの良いお坊ちゃんがやってるのかな?と.
・そう思っていたんだけど,草野さんが「うちらはバンドブームの流れで出てきたんで(結成は1987年)」と語っていたように,やはり彼らもガンガンのロック魂持った人たちだな,とわかったのは収穫.何ごとも思い込みはいけませんね.
・リアルタイムで触れてない分,「青春の一コマ」的な感慨は薄くて,ライブ中はどうしても視点が技術的なところに偏ってしまって冷静だったかな.
・それでもそれでも,魂持って行かれそうだったから,20年以上も第一線でつづくバンドって改めてすごいんだなあと思う次第.
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・アンコール2曲め(=ラスト)は「夢追い虫」.
「夢で見たあの場所に立つ日まで 僕らは少しずつ進む あくまでも」
・年齢も40代半ば,今までトップを突っ走ってきて,もう「上がり」でもいいのに,まだまだ追求していきたい・・・・ラストに持ってきたということはこういうメッセージがあるのかな.謙虚だよねぇ.
・私も自身を振り返って,日々あがくことを止めちゃってないか再確認.顔を上げて一歩一歩進む気分になって,気持よく武道館を後にした.