Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

ダンガル きっとつよくなる

ニテーシュ・ティワーリー=監督,2016年インド
主演:アーミル・カーン
娘を女子レスリングの選手として育成し,国内大会から国際大会で勝ち上がっていく,という巨人の星っぽいストーリー.
スピッツFCの会報で草野さんが最近観て面白かった映画として紹介していたから.たしかに!なかなか!の映画だった.
舞台はハリヤーナ州バラリ.そんなド田舎の村で周囲の「女がレスリングなんて」という偏見と闘いながら,娘たちからの理解すらも得られない中でトレーニング積む.笑えるだけではない.
娘たちがレスリングに打ち込むきっかけは,同級生が14歳で望まない結婚をさせられるのを目の当たりにしたから,というところが重かった.「だって,あなたのお父さんはあなたのためにそうやって強くしてくれるんでしょ.私なんて早く結婚して夫の世話をして子供を産むことしか期待されてない」という同級生の台詞.日本では考えられないことで,泣けた.
デリー郊外のパティアーラという街にインドのスポーツ選手強化施設があり,そこで(オリンピックじゃなくて)コモンウェルス大会に向けた強化練習をする.コモンウェルス大会とは何のことか調べたら,「英国連邦の国々が参加する競技会」なんだね!