Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

渚のシンドバッド

橋口亮輔=監督,1995年日本(PFF
友人から借りたDVDにて鑑賞.学生時代に観たくて観たくてチェックしてたんだけどお金がなくて映画館に行けなかったので,当時の自分の不甲斐なさと相まって甘酸っぱい思いとともに鑑賞した.DVDの最後に特典映像があって,本作の上映館がまた,懐かしいの.シャンテ・シネなんか,今はこういうトンガッた映画あまり掛けなくなってしまったけれどね.
よかった.
俳優さんたちすごく良かった.ほんとうに自然でリアルで,自分が高校時代に隣のクラスでこんな会話が交わされていたんじゃないかと思ってしまうくらい.高校のシーンも懐かしく,背中がウズウズするような青春ですね.脇役の不良っぽい男子とか,優等生の女子とか,いたいた.
そして同性愛などこれっぽっちも気にならない.それどころか,伊藤くんから愛されちゃう吉田くん,わかるよ!カッコイイもん.「ハッシュ!」だってそうだった,この人なら(性別問わず)こりゃ〜好きになるよな〜って思わせる設定が,橋口監督はうまいのかも.
浜崎あゆみは,今はアンドロイドっぽくて「ほんとに人間?」って思ってしまうけど,この頃は(?)普通に人間味あるね.ひりひりするような演技だったけど,彼女の演技力なのか,脚本の技なのか,ちょっとわからなかった.
色々考えさせられるし,クスリと笑いどころもある.青春をまだ引きずっている,元・少年少女たちは観て損はなし.