藤井聡=著,扶桑社新書
「公共事業が日本を〜」に比べてちょっと精神論が強すぎる印象.確かにアメリカの新自由主義の過度な浸透はどうかと思うが,エビデンスに欠ける記述が多く,推察でここまでモノを言う?という感想を持ってしまった.たしかに重要なことをおっしゃっているが,私の中で肯定感が薄い.何が違うんだろう?大和魂に訴えられてもなあって思うからかな.
TPPに関して言えば,全部アメリカの敷いたレールの通りに承諾するのではなく,条件付き賛成という立場にして,その条件の出し方にすんごく知恵を絞るという対処で少しずつ”自由化”してくしかないんだと思う.何でもかんでも反対,って今の時代それはないだろうと思う.
そういえば,先日読んだ本の著者のちきりんさんは,わかりやすい新自由主義者だが,この本の感想や意見を聞いてみたい.藤井先生の言っていることも納得するし,ちきりんさんが主張することもある程度合理的だから,きっといい案が出てくるんじゃないかと(めちゃ他力本願ですみません).