Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

バンコク出張

明日からバンコク出張.なんと2泊5日(往復とも機中泊)!ホテルに着いたらデイタイムユースにしてもらってゆっくり休んでくださいと言われているが,われながらどうしてこんな旅程にしてしまったのかと後悔(・・・いえ,前後に用事があったのが震災で全部キャンセルになっただけです(ため息)).外は35度,室内は冷房ガンガンで15度らしい.風邪引かないように頑張る.
バンコクは14年ぶりの2回目.前回のことを何となく思い出したので書いてみる.
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1997年,初めてバンコクへ.時期はやはり3月で暑かった.YMCAの国際ワークキャンプバングラデシュに行くため,トランジットしたのだった.ワークキャンプはトイレ等の衛生施設の建設がメインで,衛生指導や病院・学校訪問などのプログラムがあった.これはこれで楽しかったがまた別の機会に.
バンコクでの滞在はわずか十数時間だった.しかし,一発で大好きな街になってしまった.タイの人は皆優しくて,体もユルユルになって,居心地が良すぎて感激した記憶しかない.夕食をバンコク三越の前の水上レストランで取り,蒸し暑かったけど食事がめちゃくちゃ美味しくて感激し,空港で日本円が使えることに感激し,ココナツにストローを差しただけのココナツジュースの旨いこと・・・.そう,そんな浮かれポンチなイメージ.
しかし,翌朝ダッカ行きの飛行機の待合所で,現実に直面して背筋がピンと伸びた.飛行機に乗る人々がタイの人々とはぜんぜん違うのだ(当時,バングラデシュは世界最貧国と言われていたから,そういう事もやっぱり見た目でわかった),そして日本人の謎の若者集団(我々)を刺すような目線,「アンタら何しに来るの?」・・・私は行くのヤダ!バンコクにずっといる!と心のなかで叫んでいた,ああ,甘ちゃんだった.(結局バングラも,3週間もいると帰りたくない症候群になっちゃったけど・・・)
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こういう思い入れのあるバンコクだったから,出張の話があったとき二つ返事で受けてしまった.でも結果的に事前準備の時間が震災で減ってしまい,今日ようやく発表の一字一句原稿が大体書き上がった(スライドは先週必死に完成させたが,予定は狂いまくり).家族ともあえなくて精神的にもすごくきつかったけど,何とか気分を上げていかないとね.
今回は1日半ワークショップへの参加で,スケジュール的には結構きついが,もし余力があったら王宮でも見てくるか.デモなどは全然大丈夫らしいが,どうなんだろ?

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以下、2011年3月24日に家族に送ったメールが出てきたので抜粋。追記:2023年2月

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羽田発バンコク行の飛行機ですが,半分も乗っていなくてガラガラ.ANAも潰れるんじゃないかと思いました.
二人掛けの隣の席が空いていたので,横になってグーグー寝ました.起きたら,着陸まで1時間ほどでした.数時間は寝ていたことになります.口はカサカサと乾燥していましたが風邪も引かず.機内食はマレーシア航空が圧倒的に旨いことがわかりました.

空港からホテル(Siam City Hotel 注:477 Thanon Si Ayutthaya, Thanon Phaya Thai, Ratchathewi, Bangkok 10400 Thailand. 現在はThe Sukosol Bangkokになっている模様。)の最寄駅パヤタイまでは30分,45バーツ(130円),安!
しかし,いきなりハプニングがありました.
最寄り駅についたらスコールで,道路が歩道もろとも冠水していて!水深20cmくらい.車は冠水しているところを平気で走っていた.マジ?
駅の人に聞いたら「タクシーに乗れ」と言われましたが,タクシーに乗るまでにだってどうせ冠水してるとこを歩かなければならないし,ホテルはすぐなので,それもどうかなあと思って様子見.ついに意を決してスボンの裾をまくりあげて靴のままジャブジャブと歩きました.タイ人は律儀に靴と靴下を脱いで裸足でジャブジャブしています.日本人の私は靴を脱ぐと怪我したときの感染が怖いので,それは止めました.
スーツケースは引いて歩くわけにもいかずヨッコラショと抱えました.
徒歩1分でホテルだったのですが...なんだったんだろう,あれは.
部屋に入って速攻でシャワーを浴びて,靴をきれいにして(冠水した水はドブの臭いがしたので)乾燥中.
靴の換えを持ってきていたのでよかったです.
昼は,ひとりでショッピングセンターのフードコートで食べました.パッタイという焼きそばやアイスクリームの天ぷらなど.何を食べても超うまい.
そして昼寝.発表準備も終わらせました(今日は移動日扱いなのでプログラムなし).ブロードバンド接続無料なので,普段使ってるドコモのルーター経由より速く快適なネット生活してます.
夜は参加者の皆さんと町のタイ料理屋.チェンマイあたりのタイ北部の郷土料理だったけど超うまかったです.
全てテキトーにやっても何とかなる,すごく楽な環境です.