Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

おしゃれ泥棒

ウィリアム・ワイラー=監督,1966年米国(20世紀Fox
原題”How to Steal a Million”
これは面白い.「ローマの休日」と同じ監督なのに10倍くらい(当社比)面白い.ストーリーがよく練られていてビリー・ワイルダーみたいなテンポだった.
・舞台はパリ.
・フランス人の仕事っぷりが愉快なこと極まりなし(勤務中に酒飲んだりトランプしたり.手の抜き方は「なるほどな〜」),それに対しアメリカ人が美術品ばっかり買い漁ってるのも皮肉が効いて面白い(でもさすが大富豪,アメリカからパリまでプライベートジェットで来るんだね!).
・美術がわかると更に楽しめるんじゃないかと.オープニングのタイトルバックが,ゴッホ,モネ,セザンヌ,ミロ,カンディンスキー・・・これこそオシャレだったわ〜
・いつか泊まりたい(笑)パリのホテル・リッツ.部屋やバーの内装をカラーで見せてもらえて大感激しちゃったので記録.「昼下がりの情事」では白黒映画だったので.
オードリー・ヘップバーンは,さすがに年季入ってきた感あるけど若いころより演技にぐっと幅が出てきて奥行きがある(どうしてみんな彼女の若いころの作品にしか興味が無いんだろう?).ジバンシィのワンピースも似合うよ!この作品は「暗くなるまで待って」「昼下がりの情事」に続いて面白いわ.「ローマの休日」「麗しのサブリナ」「パリの恋人」は,オードリーさんが可愛いだけでハッキリいって退屈な話だったからねぇ.
・あと,ダブル・ディグリーについてちょっと考えた.美術史と化学で学位取得,ロンドン大学にて犯罪学で表彰ってアナタ・・・