これは面白い!
ビリー・ワイルダーにしては異色という評が多いが,どうしてどうして,ナレーターが早口で喋りまくる相変わらずのウキウキ感.あまり喋るもんだから日本語字幕に訳しきれてないのがウケる.
収容所で料理する主人公(→アパートの鍵貸します),小道具が最後に効いてくる(→昼下がりの情事),ジョークの細部,クリスマスの男同士のダンスパーティー(→お熱いのがお好き)など,やはりこれはビリー・ワイルダーですよ.
テイストとしては「十二人の怒れる男」の収容所版(なんじゃそりゃ).ウィリアム・ホールデン=ヘンリー・フォンダ,というか.軍曹って(どのくらい階級が高いかは分からないけれど)頭の切れる人多そう.
「ショーシャンクの空に」はこの映画のオマージュ?と思うくらい細部は似ている.監獄とか収容所という男くさい世界は,いつの時代も空気は変わらないのかもしれない.
<自分のためのメモ>
原題:Stalag 17
セフトン(軍曹)の台詞「Take around the risk?(リスクは計算したか?)」「I like the odds.」
バラックはドイツ語?いや,「イタリア語の小屋を意味するコルバルカ」が由来とあったが.
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=barrack&dtype=1&dname=1na&stype=0&pagenum=1&index=00590500
ではスペイン語らしい.
barrack [フランス語←スペイン語barracu(兵舎)]
見回りはシュルツ軍曹.この人,すごく面白い.
精神を病んだジョーイ.
ハリーとアニマルの男同士のダンスパーティー.