Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

青いパパイヤの香り

トラン・アン・ユン=監督,1992年ベトナム・フランス合作
ベトナム映画は初めて観た.裕福な,だけど色んな所に問題を抱えている家の女中として一人の女の子が雇われた・・・1950年,戒厳令下の生活風景に始まり,その後10年に渡る記録のような詩のような映画.
パパイヤは瓜みたいなのね〜とか料理シーンは安定の面白さ.大きなお屋敷なのに台所は屋外で簡素な作り.しかしそんな中,ちゃっちゃと手際よく作る料理は小気味良いものである.また,ベトナムホー・チ・ミン)の家を小津映画みたいに静かにゆっくりと見せてくれるので,建築様式その他勉強になるかな.
結局,男性って料理上手な女性が好きなの?とかストーリーは型にはまった感が少々あるが・・・
若手の精鋭作曲家が出てくるが,こちらもお金持ちの家で,ピアノがSteinwayだった.1960年でそれねぇ,ふむむ・・・