Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

旅と言葉と

来月,中国に出張の予定が入った.
英語の通じない地域に行けるのは,やはり楽しみである.地球を歩いているって感じがするから.
頑張って中国語しゃべろう(時節柄,日本語をおおっぴらに喋れないかもしれないし・・・冗談ですが)!
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学生時代は,こういうと驚かれるけど「英語の通じる海外」に行ったことがなかった.
中国では,まだ小学生だったこともあり日本語が通じるところでしか買い物ができなかったこともあり,通訳が充実してたこともありで日本語オンリー.
タイでは余裕で日本語が通じて楽勝(しかも空港で日本円すら使えるという!).
バングラデシュでは片言のベンガル語.単語のみのコミュニケーションだったけど,農村部の子供たちとは十分通じ合ったよ.直前に勉強したフレーズはすっかり頭から消え,現地で向こうの人に教えてもらった単語は未だに覚えている.
南米(ボリビア,ペルー)ではスペイン語.ゼロからのスタートで,これには苦労した.現地で初めてスペイン語本気で覚えようとしたんだけど,なまじアルファベット言語だから腹が括れない.相手は英語できるだろうってナメてかかっちゃうんだよね.だから,なにかしゃべろうとすると英語がとっさに出てしまって,結局通じなくて困った.しかし2週間を過ぎた頃から突然口からスペイン語が出てくるようになって,耳も心も南米人仕様に切り替わった.この瞬間の感動を誰か分かる人いないかなあ?目の前がぱ〜っと開ける感じ.
台湾では中国語.そうとうがっちりピンイン効かせたら台湾では逆に浮いた.テレビからは確かに北京語が聞こえてくるけど,台湾人の北京語は柔らかい歌みたいなの.聞きようによっては日本語のほうが近いんじゃないかと・・・北京語でもこんなに違うんだ!ってのは衝撃.
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こんな体験ばっかりだったから,就職して初めての海外出張がアムステルダムで,英語でだいたいのことは伝えられてクレームもできて,という経験をしたとき,んも〜そりゃびっくり.英語が通じる!言えば伝わるって全然海外じゃないじゃん,と拍子抜け.
その後家族旅行で行ったインドは,英語も通じるけどいかにも日本人っぽくてナメられるので,夫にヒンディー語を教わり,旅行会話はヒンディー語で通す.インド人がオオッと驚いてくれるのは気持ちいい(言い間違えも多々あって恥かいたことは数知れずだが).
最近,周りがみんな日本人ばかりなので外国語能力は衰退のみ.中国映画たくさん観て出張までに中国語耳作るかな(←中国語耳はムリだろw)