Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

シンガポール雑感

無事にシンガポールに着いて,街歩きと夕食.初めて来ましたが,小さい街なので,繁華街を脳内地図にインプットすれば旧知の町のように歩けます.

シンガポールは極めて東京と似ています.他の東南アジアの大都会とは全然違いますね.東京っぽいところは色々ありますが,車の通る方向が日本と同じであること(イギリスが宗主国だった関係で左側通行),走っている車がきれいでボディがボコボコでないこと,渋滞が全然ないこと,ヒトが横断しようとすると車がちゃんと止まってくれること,車と車の間をバイクや物売りがすり抜けたりしないこと.やっぱりお金持ちの国ですね.

公共交通機関も東京っぽく,使いやすくて安いです.そして地下鉄の中でも東京に似たよそよそしさを感じました.なぜか?と考えたんですが,多民族国家であり,民族が違うと言葉が通じないので(同じ民族の)友達同士でしか話さないからかな?東京でも,知らない人にむやみに声をかけたりしませんよね.マニラとかバンコクでは(大阪もかも)結構知らない人に声をかける雰囲気があるのですが,シンガポールにはそれがない.

暑さも東京と同じ程度ですが,一旦建物に入ると冷房の狂ったような効き方・・・ここで初めて東南アジアを感じました.

ということで,正直あんま海外に来た気分じゃない,というのが初日の感想です.

思ってたんと違う点:「喫煙に厳しくて,ゴミひとつ落ちてない」と思い込んでいたんですが,結構みんなタバコを吸っています,いたるところで吸っているわけではないですが.そして,ゴミも普通に落ちてます.東京って罰則がなくてもみんなその辺にゴミを捨てないですよね,これはもっとリスペクトされるべきだと思います.

思ってたんと違う点その2:公の表示が英語,中国語,マレー語プラス南インドっぽい文字(タミル語?クラゲみたいな可愛い文字)だったので,へぇ〜!でした.この4ヶ国語っていうのは賑やかで面白いです.以前行ったオランダではオランダ語・英語・ドイツ語の3ヶ国語併記だったんですが,それぞれあまりにも似ているのでほとんど間違い探し状態,マジ無駄!っていつも思っていたので.

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食事も色々ありますが全部美味しいです(おぃ).
ご飯は本当に美味,何を食べても外れがないので,一時はシンガポールに住もうかと思いました(笑).これから比べるとアメリカの食事はエサ感がすごい.
ご飯が付いていないホテルだったので,朝食は会議場に行く途中,地下鉄に乗るまでの間にその辺の店で食べるのですが,これが…涙が出るほど美味い.英語は通じないので,座って食べているよその人のをチラ見して,同じのをくれと頼むのが基本です.

ココナツの葉を開くと,ご飯,アジの干物(素揚げ)小魚を素揚げしたものが入っていて甘辛いソース(サンバル)をかけて食べるマレー料理.これで150円.あと焼きそばみたいなものに野菜炒め乗っけてとか,豚肉と豚モツ入りのお粥とか,毎朝楽しみだったー!

最終日の夜,日本人の同僚たちとシンガポール料理.とりあえずチキンライスを基本として,メニュウで見て美味しそうなのを何でも注文しちゃう.ビールはTiger
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で結局,夜のマーライオン見てきちゃいました.私は下調べを全くしていなかったのですが,このたび知り合った,アメリカ・テネシーから来ていた中国人の女性研究者(出身は桂林)に誘われて.ほぼ初対面なのに…二人で写真を撮ったりして盛り上がってまいりました.
彼女は大学の准教授で子どもが4歳と2歳の二人,夫も中国人でフルタイム.ベビーシッターは使ってなくて両親も遠く(←中国)にいるので毎日マジ大変!…などと尽きぬおしゃべり.こういう話は簡単に国境を超えるんですね.

マーライオンはこちら.世界三大がっかりと聞いていたけど,夜だと結構サマになってました.
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シンガポール航空はサービスが良いと聞いていて,確かに感じは良かったです.注意すべきは機内が寒いこと.私は裸足にサンダルだったので毛布で足をくるんで肩まですっぽり覆いました(毛布が異常に大きかったので).あと,シンガポール人はメガネ率が高いのか(?)シートにメガネ置き場みたいなのがありました(机の左端に小物入れのような凹みがあって,サイズから判断するとメガネを置けるかなと).今回は寝なかったので不要でしたが,いつも機内で寝るときはメガネ置き場に困るので,こりゃいいなと思ったところです.
機内食はエコノミークラスのせいか,残念ながらそれなり.マレー料理とか中華とか出てくるかと思ったら和食or洋食で特徴はありませんでした.ただ,軽食で出たトルティーヤは美味しかった.
☆オマケ:ワタシ的機内食のランキング(乗ったことあるののみ,時期も様々ですが)
マレーシア航空>タイ航空>カンタス>>アシアナ航空ANA/JALシンガポール航空=エア・インディア>エールフランス>>デルタ=United>アメリカン
マレーシア航空はエコノミーでも美味いのでオススメですね(多少辛かったりするので責任は取れませんが).

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フライトは7時間位で羽田に着いて,パスポートコントロールは例によってガラ空きで,飛行機降りてから15分でモノレール乗車,+30分で秋葉原.さすがのスピード感の日本.車窓からぼんやり風景を見ていると,シンガポールと違うところは木(植生)かな〜,だけどやっぱ東京は町の細かいところまできれい〜,などと思いながら日本はいいなあと思ったところ.
超高層ビルだらけのシンガポールの風景も,らしくて好きですが・・・
向こうではシャワーだけだったので,家に着いてお風呂を沸かしてゆっくり入りつつ,再び日本はいいなあと思ったところ.でもシンガポールは海外にしては準備のいらない楽な国なので,気軽に行けてオススメです.