Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

山形に帰れない

そんなこんなで,東北に向かう新幹線がすべて動かない.毎週帰っていたから近いと思っていた山形が,一気に遠くなってしまった.
もちろん,被災地の方々は停電とかいうレベルでなくて生活の基盤を失った人が十万単位でいるわけで,家族さえ失った人もいるわけで.
私の場合は家族は無事で,ただ会えないだけ.甘えていることは百も承知だ.
しかし,5歳の長男が「ママ,あと何こ寝たら帰ってくるの?」と無邪気に電話で聞いてくると胸が痛む.「う〜ん,新幹線走ってないから,いつになるかな?もう少し待ってね」と答えるものの,長男も私の歯切れの悪さでシューンとなる,その感じが伝わってくると切ない.
復旧までにはあとどのくらいかかるか,いろいろ気になって調べる.しかし現時点で決まっていないから情報など出てくるわけもない.現実的なシミュレーションとして上越新幹線で新潟,新潟から路線バスで小国の山を超えて飯豊,飯豊からタクシー?(←自家用車はガソリンがないため動かず,家族の送迎は期待できない)今週末,これを強行する?
しかし,山形のゴクツブシ(←ワタクシ)を無駄に増やして迷惑なのではないか?来週火曜日から海外出張なのに,山形からきちんと首都圏に帰ってこれるか?でも今週末帰れないと子どもたちと夫,義母,おばあちゃんに3週間も会えないことになる.耐えられるかな>自分
こんな答えのない問いに悩むことはほんとうに少ないのだけれど,珍しく悶々とした日々だ.よし,ここに書いてすっきりしたから仕事しよ.
(注:私自身は埼玉〜つくばあたりで無事に過ごしています)