Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

自分は死なないと思っているヒトへ

養老孟司=著,だいわ文庫
養老先生の本は,「バカの壁」「本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー」以来3冊め.結論は一貫している,というか,ネタの使いまわし感で一杯.それが良さ(笑).

自然でも人工でもない、その中間が手入れ。里山など。日本的なものである。手入れをしなくなって日本はどうなるか?
子どもは自然である、だから都市から排除される。都市は原則的に自然を排除する場であるから、子どもは邪魔になってしまう子育ては里山の手入れと同じ。コントロールすることができない。方向性を決めずに、ただ手入れするだけ。結果としてどうなるかあらかじめわからないもの。

。「子どもは日常生活を邪魔する存在である、と何となく思ってはいないでしょうか。」ドキッ!そう、少子化が進んだ原因に、結果があらかじめ分かっていない子どもというものがめんどくさい、という意識があると思う。育児ってプログラム化できないから、機械化不可能なんだよね。ほかの家事と比べて育児の手間って劇的には軽減されることはないし,おそらく今後いくら技術が進んでも軽減されないこと。定期的なフィードバック、予期せぬ事態への対応,,,これは毎日のルーティーンのくせに(敵=子どもも進化するから)ぜんぜん楽にならない。こういうしんどさはあったなぁ,今は過去形で語れるが.

「戦後の日本はイデオロギーなしに急速に都市化が進んだ最初の社会。」通常、都市では強力なイデオロギーがないと生きられない,ユダヤ教とか.なるほどねぇ.