Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

Paris (2)

まずはホテルの話。ホテルはインターネットの日本語サイトから予約。定価68€のところ、ネット割引で62€。(追記:ホテルはHôtel Criméeという名前,住所188 Rue de Crimée。最寄り駅もCrimée。)以前は英語でファックス送ってとかやっていたのに、すごく便利になった。この値段でバスタブつきなので、とてもお得。場所が郊外に近かったからかもしれない。朝食は付いていない。
学会会場までメトロで一本ということで選んだのだけれど、歩いても12,3分しかかからないことがわかって、学会には毎日歩いて通った。朝食なしのホテルにしたのも、朝は学会のコーヒーブレイクでそれなりに取ることが出来ると思ったからだ。これがうれしい誤算で、会場まで歩く間にパン屋さん(ブラッセリー)が4軒もあり、日替わりでいろんなパンをテイクアウトして会場で食べていた。コーヒーは会場で。オレンジジュースも供されるので、お金を出さなくても十分満足な朝食をとることが出来た。(1日目だけホテルの朝食を。6.5€。品数は少ないわりに結構高い。ホテルはみなこんなものみたい。カフェオレが私には多すぎたので、もったいないと思って、次の日からは作戦変更、街でフラフラと、となった)

パリの北エリア(19区)は、今どんどん外国人が住み着いているようで、やたらと国際的だった。行きかう顔の半分くらいが中国系、残りのうちまた半分くらいがアフリカ系(アフリカ系はその他の地区にもたくさんいると思うが)。中華料理店、寿司屋、ハラールフードの店、中国語の新聞スタンドなど、私はいったいどこの国にいるのか、という感じ。

誤算だったのは1€が150円以上したこと。そうでなくても物価は高い。特に外食の値段は朝昼は1000円、夜は3000円以上が普通だったので、困った。安めのブラッセリーでも3皿のコース料理で20€すぐに超えてしまう。コース料理は量が多くて味はイマイチなので、3000円の価値を見出せるかというと疑問。おまけにチップがめんどくさい。一人でいるときはバケットサンドのテイクアウトで済ませるのが常になった。でも、パンは特においしいんだけど、中身は当然のように日本のほうがおいしい。そういう中では、シャルル・ド・ゴール空港で食べたピザ(モツァレラチーズ、トマト、バジル、、ってイタリアンかい!)がおいしかった。

スーパーは最高に面白かった。日本で言うとイトーヨーカドーみたいなところに入ったが、外食の値段は一体何なの?というくらい安い。そして、日本と同じく何でもある。違うところはチーズの品揃えがやたら豊富なこと。棚を全部買い占めたいくらいな衝動に駆られたが、生ものは検疫があるかも知れないしで(チーズはないというが)遠慮した。チーズは激しく安い。今度1週間くらい滞在することがあったら是非自炊したいものだ。食べたいチーズを一つ一つ制覇していこう。

子供がとっても多かった。地下鉄でも、夜でも昼でも、街中でも公園でも空港でも。さすが出生率1.9の国だ。自分が子どもたちを置いてきている身分なので、ついつい子どもを観察してしまう。しつけがちゃんとできていると聞いていたが、どこの国も同じで、おねだりをしている子もちゃんといて、なぜかほっとした。違うのはそろいも揃っておしゃぶりをしていること。うるさいと口に突っ込まれるみたい。また、男性がベビーカーを押しているのと、男性が子連れ立ち話というのがかなり普通にあった。ガタイのいいアフリカ系男性2人が子連れで立ち話、かなり楽しい光景。ベビーカーはみな大きくて頑丈だが、日本のようにことあるごとに折りたたむことを要求されないから、それほど軽くなくてもよいのだろう。ただし、思ったよりバリアフリーではない。階段ではベビーカーをどうするのかと見ていたら、母親+もう一人で、歩調を緩めずによっこらしょ、と持ち上げて何事もなかったように上り下りしていた。体力も、日本人とはちょっと違うようである。
全般に、日本よりも子どもを育てやすそう。って移住はしませんけど。