Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

ベビーカーと抱っこひも考

今回の東京行脚では,3歳の次女を山形においてきたので,どうしても3歳くらいの子を見ると次女を思い出して観察してしまった.必然的に,ベビーカーと抱っこひもについて多数目にし,いろんなことを考えたので書いておく.

1)ベビーカーのスタイルも使い方も,10年前とは様変わり!
このことは以前2008年頃,日記に書いていた↓がさらに付け足し.
http://d.hatena.ne.jp/hourei2/20081026

ベビーカーをたたんで持ち運んでいるお母さんがほぼ皆無.つまり,エレベーターにより上下階の移動はほぼベビーカーをたたまずに可能になったということだ.これは,私が乳飲み子の長女と都内を移動していた2002年頃には考えられないことだった.交通バリアフリー法バンザイ.同法は車椅子や足腰の弱いお年寄りに優しい街を作ることを想定してできていると思ったけど,結局はベビーカーを押す親に対して一番有効に機能したということではないだろうか.
2,3年前はまだまだ見かけた,いわゆるA型ベビーカーというものは絶滅したようで全く見かけなかった.また,B型ベビーカーも少なかった.つまり国産のベビーカーはほとんどがAB兼用タイプだった.なんという変化か.しかも,外国製のストローラーの躍進も著しい.これは,大きなものでは車輪の直径が20センチもあり,普通のゴムタイヤ式だったりする.重いので,町中で折りたたんで持ち運ぶことは通常想定されていない.
外国製のは対象年齢が48ヶ月までのものが多く,その点ではいいなあと前々から思っていた.日本のものは「対象年齢が2歳まで」のが多く,わかってないなあ,と思っていた.なぜなら3歳(すなわち36ヶ月から48ヶ月)は最もベビーカーに乗れるようにして欲しい(=お昼寝はベビーカーでして欲しい)時期だからだ.この年令はまだお昼寝をする一方で,体重は十数キロ.この重さでは移動中に寝られてしまうと抱っこではムリ.母親の腰や腕へのダメージ大きすぎ.眠い子を無理やり歩かせてギャン泣きさせている親というのは,鬼にしかみえないから,こういう時ベビーカーで寝てくれたらむちゃくちゃいいよね〜〜
ということで,そのような外国製は,10年前にはハード面での制約によって事実上使えなかったのだけれど,これが一気に利用可能になったのだね.
よく注意して観察すると,エスカレーターにベビーカーを乗せている親もいる.大っぴらには言えないけど,私はこれは良い傾向だと思う.杓子定規に「乗せてはいけません」と注意書きがあるが,これを全部守っていると「エレベーターどこにあんの?」とストレスで頭おかしくなります.時と場合によっては自己責任で「エスカレーターでも行っちゃえ!」と判断するほうが健全だよね.
2)抱っこ紐とベビーカーの併用
子育てしたことがない人にはわからないだろうな,と思うポイントは,ほとんどの親子連れが抱っこひもとベビーカーを併用していること.どっちかでいいじゃん!ってわけには行かないところが子育ての難しいところ.
子どもは,ずっとベビーカーだと視線が低いので飽きる.親は,ずっと抱っこひもだと腰にくる.
多いパターンは,抱っこひもで眠る→そおっとベビーカーに移す→移す間に起きたりしてまた抱っこひもにセットし直す.
これが延々リピートってこともある.心が折れそうになるが,こどもだもの,にんげんだもの(?)そういう時期だと割り切るしかないざんす.
ヘトヘトのお母さんを見ても基本的には何もできないけれど,笑顔でエール送ることにしてます(もちろん,お節介丸出しで手伝うときもあるよ!).
以前,子ども抱っこしてるくせにベビーカーたたまない母親は非常識?などという議論があったが,昨今のベビーカーはたたむの一つでも大変なので,そこを理解して大目に見たいなあと思う次第.
(オマケ)抱っこひもの種類について.最近,スリングをほとんど見かけなくなった.すごく便利ということを聞いていたのに,この極端ぶりは異常.本当に便利だったらコンスタントに見かけるはずなので,今どうなっているか気になる.