Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

ありがたい親

今,夫が山形に2週間の連続滞在中なので,娘の気晴らし要員も兼ねて両親をつくばに呼ぶ.父が定年退職してぷらぷらしているので,前もって連絡しておけば基本的に二つ返事で手伝いに来てくれるのがありがたい.母はいろいろ忙しいようだが,孫の顔見たさに(父一人では食事の準備がおぼつかないので,母はどっちみち来ざるをえない)こちらもいそいそと来てくれる.

こちらは娘なので,両親の使い方は容赦がない.食事では,食品のストック場所を一通り説明して,「あとは自由に使って」「しょうゆ切れそうだから買っといて」.母は慣れたもので「冷凍庫の中で中途半端に余ってたからついつい使いたくなって」という理由でメニューを組み立ててくれる.食品関係がどんどん新規更新されていくのが嬉しい.一番嬉しかったのは,前回の滞在のときに包丁を研いでくれたこと.仕事,家事,育児に追われる身では,なかなかそこまで手が回らないのである.家の掃除でも,今回,レースカーテンの洗濯と風呂の換気扇にこびりついている埃の掃除,窓拭きなどを依頼.今日は,充電式掃除機の電池パックの性能が落ちているので取替えに電機屋に行ってくれるそうだ.母は雑巾で水ぶき派なので,床がいつもなめたようにピカピカ.ごろりとなると天国のようである.

一方,60過ぎた二人には昼間は汚い家(広さだけは結構ある)の掃除や食事作り,朝と夜は孫の遊び相手で全力を使い果たすので,つくば滞在は1週間が限度のようである.もっとも,父にとっては,インターネットがあってもテレビがない我が家の生活で暇をもてあましてしまうのが,最大の帰りたい理由か.