Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

再生プラ使用量、事業者に目標設定を義務化へ

ちょっと前の記事だが。

再生プラ使用量、事業者に目標設定を義務化へ 経産省
2024年6月26日 日本経済新聞

経済産業省は製造業者に対して再生プラスチックの使用量の目標設定を義務付ける。廃プラスチックの多くが焼却処分や輸出に流れている現状を踏まえ、再生プラの利用を拡大し国内の資源循環の強化を目指す。
2025年の通常国会で関連法の改正案の提出を目指す。経産省が27日の産業構造審議会経産相の諮問機関)で方針を示す。
資源有効利用促進法を改正し、製造業者に再生プラの使用量の目標や実績の報告を義務付ける。一定量のプラスチックを使用している業種が対象で、自動車や包装容器などの製造業者を想定する。
2001年に施行した同法はパルプ、鉄、銅、自動車といった10業種に対し、リサイクルの取り組みを義務付けている。分別回収のための識別表示やリサイクルしやすい設計などが具体例だ。
法に基づく取り組みが不十分な場合勧告や罰金などの行政措置をとることができ、目標設定の義務化でもこの仕組みを踏襲する。
22年に国内での廃プラスチックの発生量は823万トンで、このうち再生利用されているのは180万トン程度にとどまる。6割以上は電気やガスの燃料として利用されているのが実態だ。
経産省は使用目標を定めることで、再生プラの流通量を増やしたい考え。一律の定量目標は当面想定せず、事業者の自主的な目標設定の取り組みから始める。

これは別のWEBサイトの文章。

経済産業省は6月27日、「成長志向型の資源自律経済戦略の実現に向けた制度見直しに関する中間とりまとめ案」を公表した。同日の産業構造審議会産業技術環境分科会資源循環経済小委員会で了承されたもので、プラスチックの再生利用を促し、脱炭素化の促進を図る。

資料は、これ
容器包装プラスチックでは、
EUの包装材と包装廃棄物に関する規制案【2022年11月30日発表】
・プラスチック製包装中の再生プラスチック使用率を包装種別ごとに義務化
2040年までに、飲料ボトル65%、食品接触型50%、非食品容器65%
(この数値目標は本当に達成できるのかな。ボトルネックがなにか、ちゃんと検討したのだろうか。)
とあり、この数値はambitiousではあるものの、遅かれ早かれ日本も参考にすると思われる。
したがって、再プラの安全性は今は殆ど議論されていないが、問題になる日も近いと予想。
理由は、プラスチック使用用途のうち半数を占める容器包装は、人が直接触れるものであるため。食品用には食品包装容器から回収されたものを、といつまで言っていられるのか、も興味深い。食品以外由来でも安全性が担保されていれば十分使える、という日が来るだろう。

Twitter見てて面白いと思うのは「再生プラ」でつぶやいているのが、ガンプラその他、プラモデルloveクラスターの人(顕著に多い)ってこと。心配するのは、塗装のノリ。ってそこ?
そして、再生プラの用途として、ビデオゲームのコントローラー筐体に使う、というのを考えた。10時間くらい毎日触っている子供にも安全!みたいな。あとは、スマホカバー。手は、人間の体の中で一番汚くて、したがって、コントローラーは大腸菌とか別の要因でそうとう汚いと思う。でも有害影響が見られたら「ほらやっぱり再生プラだから」、になるのかな。逆に言うとこの評価で閾値超えないなら、どんな用途にもOKってことですよね。