Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

グラン・ブルー

リュック・ベッソン=監督、1988年フランス

幼馴染の男2人が、ともに素潜りの名手になって世界大会で戦う、プラス、その一人を好きになった女の話。潜水の達人、ジャック・マイヨールの実話に近いストーリー。ライバルのエンゾを、一世を風靡した、ジャン・レノが演じる。貫禄ある。
確かに男たちはかっこいいが、恋愛パート必要だったかな?と薄々感じた。それが、長女がもっとはっきりと「これってBLじゃん、BLに無理やり女が入ってきて気持ち悪い」と。おぉー、そうきたか。
この男二人に女一人という構図は、「冒険者たち」も同じ。フランス映画で人気がある設定なのかも、、、と中途半端な知識をひけらかす私よりも、BLと言い切る長女のほうが的確な感性だなぁ、と思った次第。
ストーリーはともかく、舞台が良すぎる。海辺の家々の壁が純白、ギリシャ。乾いた空気のシチリア。リゾート地、コートダジュール。おまけにペルーのアンデス奥地。もちろん潜水する話だから海の映像も素敵。手軽な世界旅行気分を味わうには最適かも。しかし、ペルー以外、全員フランス語喋っていて、ちょっと気になった。地中海の人はみんなイタリア語もギリシャ語もフランス語も操れるのだろうか?
そして、なぜリゾート地は海のすぐそば、断崖絶壁にピアノを配置するのか?指をさして突っ込みたくなる点が、いくつかあった。