Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

キャパシティビルディング

某国際学会に来て,やたらと耳にするのがcapacity building.日本でも聞くけどあまりピンと来なかったので調べてみた.日本女性学習財団の定義がこちら.言うは易く行うは難しの代表例かも・・・

組織を、目的達成に向けて効果的・効率的に進めていく力が求められている。個別の能力強化だけでは、組織力の強化には結びつかないとの認識から、NPONGO、途上国の開発、企業を中心に注目され始めたのが、キャパシティ・ビルディング(capacity building)というアプローチである。「組織的な能力・基礎体力(キャパシティ)を形成・向上・構築(ビルディング)していくこと」と定義される。
 アメリカの非営利組織では、キャパシティ・ビルディングの構成要素を4項目挙げている。
1.リーダーシップ力:発想、優先順位づけ、意思決定、方向づけ、革新能力など、ミッション(使命)を達成するために、明確な目標・目的を設定し実行する力
2.適応力:内外の環境変化(スタッフの交代、組織風土の変化等の内的変化や公共政策の変更、財源の変化や減少等の外的変化)に対応していく力
3.マネージメント力:組織のもつ資源を効率的・効果的に活用し、目標や目的を達成するように行程管理する力
4.技術力:資金調達やマーケティング、サービス向上など、組織運営やプログラム実施上の機能を実行していくための力
 これらの力をつけていくためには、自らの組織をふり返り、組織強化に向けて必要な力を認識することと同時に、キャパシティ・ビルディングを促進する専門的人材の育成やシステムの構築が重要である。日本では技術力の養成に集中しているのが現状だが、他の力の養成の場や人材が求められている。

「家庭」のようにバウンダリーを狭めにとると,そんなに非現実的なことではないんだけど(たとえば,これを全部難なくこなす専業(兼業)主婦・主夫は多く存在する),これが組織レベルになるとなぜ難しいんだろう?