某省のHPに金属の生物蓄積性を網羅的に調べた報告書が載っているのを発見．蓄積性の傾向が金属ごとに異なるかを考察するに当たり，（計算したのか文献値をDB化したのかはよく読んでないが）BCFをまとめる，という役務の成果である．これがかなりの力作で驚く（委託は某コンサル）．
しかし，残念な役務である．
ちょっと考えれば金属の場合BCFに一定の傾向は見いだせないことはわかるはず．すなわち金属の体内存在量はBCFでは説明できず，もっと別の要因で効いている，ということを思いつかなったのだろうか．だってミネラルの挙動を説明するにはホメオスタシスという概念があってだな（少なくとも中学校で習うよ！）・・・これは発注者の設計がまずい．
この報告書にまとめられた結果を活用できそうな人はいないなぁ，と思わず遠い目をしてしまったところ．
