Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

学会誌電子化と冊子体配布中止で考えたこと

私の所属している日本の学会のHPをふと覗いてみたら、「学会誌電子化と冊子体配布中止」のお知らせ。
素晴らしい。J-StageでPDFが取れることを確認したら、学会誌は毎年捨てていたので、断捨離大好きな私にはありがたい。
ついでに、年会費安くならないかな、などとケチなことを考えてみる(いや、すっごい大事なこと。とくに若い人には)。
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今、日本の学会は大きな岐路に来ている。私に言わせれば、昔活躍した研究者の同窓会みたいになってるから。
学会などなくても、インターネット上でいつでも仲間とつながっている。
年次大会などなくても、勉強したいことがらを持ち寄って、講師を呼んで、講師謝礼は科研費などから出して、ミニ講演会は開ける。
ホームページを立ち上げれば、論考など載せられる。文章の校閲?いえいえ、仲間内できっちりチェックして載せることにしあとはWEB上で批判や議論を待つ。
HP見た人が「自分も混ぜて!」って言ってきて仲間も増える。仲良しクラブ化は、風通しを良くすることによりかなり防げる。これが私の実感である。
だから、お金を払って学会に入るモチベーションが相当低いのよね。
昔活躍した研究者のみなさんは、こういう意見もあることに対して、どうお考えなのかな。別にけんかを売っているつもりはない、ただご意見を聞いてみたいと思う。この時代、学会に入るメリットは何なのだろう。