Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

スペーストラベラーズ

本広克行=監督,2000年日本(東映
映画好きの別の友人が薦めてくれたもの.金城武くんと安藤政信くんが出ていることは知っていたので公開当時からチェックしていたけど,学校が忙しくて優先順位低めだったので映画館で見そびれてしまっていた.☆3.0.
これは,矢口史靖監督の作品に似ていると思った.とにかく,全部シャレというか,そこが楽しめない人にはちょっと合わないだろう.小ネタも良く出来ていて私は好きだけど,全体構成としては雑な気もする.そして,フジテレビ風の独特の大技感が,あまりマッチしていない.テレビ慣れした人に酷評されるのもわかる.
期待したラストだが,ラスト20分でいきなりテイストがシリアスに変わる.例の「明日に向かって撃て」のパクリかと思ったシリアスさだった.蜂の巣になったのかまではよくわからないが,ちょっと「え?」.監督もラストをどうするか相当悩んだのではないかと勝手に想像するけれど,もう少しコメディ&シャレなテイストを一貫して欲しかった.
しかし,金城くんと安藤くんという美男子を2時間たっぷり観られて,マジお得.もうヨダレ垂らしながら(ウソ)観ました.特に安藤くんの自信なげで情けない感じ,すっかりヤラれます.彼は「キッズ・リターン」からの大ファンだけれど,今どうしているんだろう.金城くんもこのころが一番かっこよかったね!
そして,影の主役は深津絵里.逆に言うと主役が一貫していない感じの構成の甘さも見えたけど,深津さんも大好きなので,まあいっか.そして,ガッツ石松とか(笑).役者のキャラに助けられて,映画の完成度のわりには評価は甘めです.