Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

数理モデルの2つの役割

私の指導教官のおっしゃった言葉:モデルの役割は2つある.現象を説明するためと,現象を予測するため.
この言葉を最近良く思い出す.
アカデミックな場では圧倒的に前者が多い.私も院生の時,自分の管理してた微生物反応槽の現象がなぜ起きるのかを説明するため,いろんなファクターとか補正係数とか入れて,説明を試みた.うまく説明できてもできなくても,そりゃー面白かった.
一方,予測のためのモデルって,学生時代ちゃんと教わる機会がなかったのもあって(座学で教われば良いってわけでもないが),あまり心をこめて向き合って来なかった.そして,なぜかあんまりワクワクしない(笑).さらに,結果を発表するときの責任の大きさと言ったらもう・・・
だから,実は苦手意識があって,値をどう読めばいいのか(何をもって妥当とするのかとか),正直,明解に説明できないことも多くて,今でも試行錯誤だ.でも,程々の距離感でうまく付き合いたいなあ,そのためには誤差解析,不確実性解析にもっと執着しよう.
(これが今年の目標かな)