Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

Trip accompanied by Simon & Garfunkel

来週,3泊5日でアメリカに出張.完全に一人なのでちょっと緊張している.
目的は,オハイオ州の某市での某社の工場見学とインタビュー(都市名をいうと多分バレるから伏せとく)と,ニューヨークの某大学で,F教授にインタビュー.どちらもお忙しいはずだが,私が打診した日はたまたまちょうど良かったらしくトントン拍子で訪問が決まった.しかも某社は空港まで送迎付き.すごくね?
会ったこともなくてコネもない私の訪問を,よく歓迎してくれるよな〜とアメリカの懐の深さに脱帽.実は,アメリカは苦手であまりいい思いをしたことがないけど,今回でちょっとイメージが変わった.
ただし,会ったこともない人に,英語でいきなりインタビューなぞできるのか>私・・・とりあえず,関連論文を30報ほど入手してアブストだけは全部読んで,質問事項まとめたパワポ作って,こっちの研究もパワポ5枚くらいにまとめた.あとは,度胸だけなんだけど,英語耳にすべく,久しぶりにSimon & Garfunkelを聴いてみた.以下,ようやく本題.
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Simon & Garfunkelは,中三くらいから聴き始め,残りの10代の日々のお供だった大好きなデュオ.Paulの優しいアコギに何度も涙していたなあ.ラジオからの録音だと歌詞カードないから,聞き書きで作ったことも懐かしい.
"The Sound of Scilence"の,韻を踏む歌詞のあまりに美しいことにまずヤラれた.
Hello, darkness my old friends, I've come to talk with you again...
そうか,こうやってフレーズ最後の母音を合わせるのか! と目からウロコだった.
一番好きだったのは"America"で,それは地名がたくさん出てくるから.若いカップルがアメリカを探して移動する,貧乏なバスの旅というシチュエーションに酔ってた.アメリカはやはりロードムービーが似合う.ニュージャージー・ターンパイクとか,一体どんなところなんだろうって.
Michigan seems like a dream to me now...It took me four days to hitchhike from Saginaw...
ミシガン州のサギノウ(サ〜ガノ〜って聞こえる)に行ってみたくて行ってみたくて.今なら,多分何も特徴ない街だろうってわかるけれど,当時の私はとにかくアメリカに行きたかった.
New Yorkが出てくるのは"Boxer".歌詞は難しくて口も回らないけど,この歌も大好きだった.
Lying out my winter clothes, and wishing I was gone, going home, where New York City's winter aren't bXXXXXing me...leading me, going home.
今でも何も見なくてもタイプできるけど,bXXXXingのところ忘れちゃった(・・あとで調べたらbleedingだった.leadingとの韻の踏み方もきれいだ!).何度も何度も,テープが伸びるまで聴いて,分からない単語のスペルを想像して辞書で調べ,意味が通るような単語を選び出してまた考えて.相当な英語力がついたと思う.
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今回,私の移動行程はSimon & Garfunkelの歌っぽくてアッと思った,移動は残念ながら飛行機だけど….Detroit, MIで一泊,最初の用を済ませ,次の日はNew York.セントラル・パーク近くの某大学を訪問.彼らが再結成記念コンサートを開いた,あの憧れのセントラル・パークを少し歩きたいな.
というわけで,重い出張にもかかわらず,ちょっと甘酸っぱい気持ちになった.頑張って行ってきます.