Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

田舎暮らし,介護+子育て

育児休業中を振り返って.
1)私の意には沿わないが(ロハス嫌い),期せずして田舎暮らしを満喫することになった.山形に来て食事の心配がないというか,まずい食事にあたることがない.これは食事にお金を出すことがめっきり少なくなったから「タダなのにこんなに美味しいの?!」というバイヤスの結果かもしれない.毎日毎日,野菜果物お菓子頂き物の嵐で嬉しい悲鳴(腐らせるのもゼロではないが).米,味噌は格安で檀家さんから買っているし.
「東京は人間の住むところではない」と豪語する人のことを「何とイナカ的な発想なんだろう」といやな感じで見ていたけど,ここまで基本的生活にコストがかからず幸せを実感できるとは思わなかった.自分の中の軸に修正が必要と実感した半年.
2)夫の祖母の介護もこつをつかんできた.排泄の介助等,それはそれで語ることは大ありなのだが,ここでは介護関連の費用について.毎月,デイサービスの利用料は農協に支払いに行っているのだが,自己負担額は1割.ってことは残りの9割が公費負担.祖母の場合週に2回の利用で2万くらいなのだけれど,18万円が毎月公費負担.少なくとも彼女一人に付き9万円/月くらいは税金で補助が出ていることになる.認可保育所は一人あたりの税金投入額はもっと大きいけれど,「数が読める=終わりが分かる」からねぇ.
農村部の高齢化率はすさまじく,介護サービス無しには社会生活は不可能.だって,デイサービス,ショートステイ,特養ホーム,ヘルパー,ケアマネ・・・これらの用語を老いも若きも知っていて,意味も正しく説明できるんだもん.私はこっちに来るまで全然知らなかった.で,これらの費用はみな1割負担だから利用している.全額自費だったら誰も払えなくて利用しないだろうな.ってことで,この辺の基金をもっと社会全体で蓄えないと日本の財政はマジで破綻するぞ.私は日々震撼している.まあ,みんな「何とかなるさ」って思ってるんだろうけど・・・
3)こんなところにうちの子3人連れてきちゃったわけで,それはそれは地域の方々に喜ばれている.特に次女は赤ちゃんなので可愛がられ方が尋常じゃない.ここは本当に日本か?ってくらいフレンドリーである.上の2人も突然の田舎暮らしに全然不便はないようだ.だって,ネット環境変わってないから・・・orz