・先日，離れの２階の書庫にある夫の祖父（故人）の蔵書を整理した．整理といっても量を減らすことが主目的で，百科事典はゴミに，美術書や図版は古書店に引き取ってもらうための準備をしている．
・先代の住職である祖父は教員をしていて，そのほかに住職としての収入があったためか，給料の相当な部分を書籍の購入に充てていたようだ．日本が豊かになり始めた昭和20年代にはすでに美術全集を購入している．もちろん，そのころのオトナの日本人が購入する基本的な揃いモノ：「日本大百科事典」「ブリタニカ世界大百科事典」「少年少女世界文学全集」「日本近代文学全集」・・・とにかく一通り揃っている．すごいよ！
・でも，今これらは全部，古紙扱い．百科事典はWEBに取って代わられたし，文学全集は赤茶けて活字も古臭くてアキちゃんも見向きもしない．世の無常を感じる．
・祖父は無類の写真好きでもあり，膨大なプリントを残している．まだ貧しかった昭和30年代の生活が記録されているなど貴重なものも多いので，何とか活かしたい．こういうの，皆さん一体どう整理されているのだろうか？本堂に小さなアルバムをおいてお参りにいらした檀家さんに見ていただこうかな．そのアルバムを一つ作るにも膨大な時間がかかりそうだけれど．
