Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学

松永和紀=著,光文社
○のもんた信奉者の皆様,『あるある』大好きの皆様には是非読んで欲しい.
特に印象に残ったのは,第7章「『昔はよかった』の過ち」.畝山さんも” 昔の食事がいい”というのは思い込み,と書いていたよね.
『昔の平均的な日本人の食事は貧しく,それが短命につながっていたというのは栄養学者の一致するところです.日本人は戦後しばらくまで平均寿命が60歳に届きませんでした.(戦後の)生活改良普及員や保健婦などの地道な生活指導のおかげで,世界一の長寿国になったのです.』
↑この記述,斎藤美奈子戦下のレシピ-太平洋戦争下の食を知る」の中にあった記述と結論が一致する.きちんとデータを見ると真実に落ち着くのね(感涙).
もうひとつ,心に残ったこと.松永さんの著書なのに畝山さんのことばかり言及して申し訳ないけど.p.253畝山さんのコメント「客観的に見て,日本ほど安全でバラエティに富んだおいしい物を食べている国はないでしょう.こんなによい国に生まれたことを幸せに感じ,感謝しなければならないのに,多くの人がそう思っていない.バチがあたりますよ
あぁ,私も全く同感.中国産冷凍食品も,地産地消も,お取り寄せも,外食も,ほどよくミックスすれば何の問題もない.自分の食欲(&好奇心)を適度に満たしつつ,お財布と相談しながら幸せな食を堪能する.これができるんだから日本に生まれて本当によかった!!!常々そう思っております.