Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

海外特派員

1940年米国,United Artists,監督:アルフレッド・ヒッチコック

あまりにも面白くて時間を忘れて必死で観てしまった.
いかにこのころの米国が世界で隆盛を誇っていたか分かった.第二次大戦中にこんな映画作る経済力があるんだもんなぁ.
・ニューヨークに加えて,ロンドン,アムステルダム→「知りすぎていた男」ではマラケシュとロンドンだけど,ヒッチコックは舞台が豪華で旅行気分を味わわせてくれるのが◎.
・風車にしがみつくシーンは,「北北西に進路を取れ」と同じセンスだ.ヒッチコックもネタ使い回しの人なのね.
・ただしラストの,アメリカ人を戦争に駆り立てる演説が,今観ると大変に違和感.第二次大戦は正義の戦争と誰一人信じて疑わない感じがうそ臭いから.
・1939年の大西洋横断のプロペラ機のチャチいこと.ガラスが簡単に割れすぎ.しかし,座席は豪華客船のようで.このミスマッチが面白かった.
・海にプロペラ機が墜落するシーン,特撮のない時代にどうやって撮ったんだろう.「タイタニック」にも引けをとらないリアルさだ.

<メモ>
ヴァン・メア:ベルギーの外交官と言うことだが,実在の人物か?
”.... better than crystal ball.”「占い師よりましだ」
CrystalBallってソフト,仕事で使ってるんだけど,そうか,占い師って意味なのかorz.